桃花ぽえむ【恋愛】A⑩『愛はまぼろし』

筆者
筆者

執筆大好き桃花です。

本日は、過去に私が書いた恋愛の詩をお届けします。

同系統のものをアルファベットでまとめます。

すべて独立した作品ですが、順番にお読みいただくとストーリー形式になるようにしてあります。

ぽえむ【恋愛】A⑩『愛はまぼろし』

愛はまぼろし
今日もあなたを考え尽くして 疲れて私は瞳を閉じる
いくら想っても届かない そんな無意味な精神こころの使い方して
ますますあなた色に染めていく私のすべて
そんな虚しい抵抗しか 私になせる技はないから

あなたに投げた愛が破れて 初めてこの歌の気持ちがわかった
歌詞を辿って心が泣いているうちは あなたの声も恐くて聞けない

私の見ていた愛はまぼろし
輝いて映ったあなたの笑顔は 最初から消えるためだけにあった憧れ
チャンスさえ奪われたまま与えられた あなたは私の光だった
近づきたかった愛はまぼろし
嬉しくてたまらなかったあなたの優しさは 最初から本命から切り取られた残り物
選択肢さえ選ばれてから差し出された あなたへの愛は運命だった

会いたいハズなのに あなたから逃れ続けてどれくらい経つだろう……
イントロで涙を抑えきれないうちは あなたの顔もまともに見れない

あなたが光った愛はまぼろし
周りにいる幸せそうな恋人達の愛だけが 本物っぽくキラリと瞬く
私は独りを感じてまたあなたを思い出す
寂しさの悪循環 抜けられないくらいもっともっと好きになる
幸せすぎた愛はまぼろし

<<前の詩                    次の詩>>

<<<最初の詩                          

あとがき

歌詞になる

私が書く詩は、歌の歌詞みたいになる。Aメロ、Bメロがあって、サビに入って、次に2番が始まるという構成にすっぽり当てはまるものが多い。ガチガチのルールも無いのだから自由に書いていいはずだけど、このリズムが一番書きやすい形として、当時落ち着いた〝型〟なんだろうと思う。

私は作曲は出来ないけど、誰かに曲をつけて欲しいなと思うことがある。歌詞の方を先に作る詞先は難しいと知りつつ言う。

「誰か曲をつけてください」

今はプロじゃなく一般の方に気軽にお願い出来る素晴らしい時代だ。趣味でやっていると言っても、クオリティは凄い人が大勢いらっしゃる。それまで会社員やアルバイトだった人が、ネットで一気に火が付いたりする。でも、ネットで探す勇気までは無い……。むしろ「曲に詞をつけてください」の方が大多数では。詞の方が格下なのよ、ひれ伏すべきは詞の方なのよ。という訳で楽曲化したければ、作詞募集サイトとかで、「あなたの素晴らしいメロディーに、私の乏しい言語力にて、微力ながらも貢献させていただけませんでしょうか……」とひれ伏すところから始まるのである。

一時期作詞も勉強したことがあるけれど、なかなか難しい。文字数の制限だらけの中、一つの物語を構成しなければならないし、本当のプロだったら担当する歌手が発声しやすい音とかまでも選んで当てはめているのではないかと推測する。自分の世界観を出そうと考えれば、どれほどの時間がかかるものか。サクッと書いちゃうシンガーソングライターなんかは素晴らしいものだ。

ということで、世の中に存在するすべての作曲家、作詞家達に敬意を示しつつ、私は細々自分が言いたいことを自由に書き連ねる小心者の書き手として、これからも書くことを愛してゆく也。

<<前の詩                    次の詩>>

<<<最初の詩                           

               

コメント

タイトルとURLをコピーしました