桃花ぽえむ【恋愛】A⑧『アカシアの花が好きなあなたに』

筆者
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執筆大好き桃花です。

本日は、過去に私が書いた恋愛の詩をお届けします。

同系統のものをアルファベットでまとめます。

すべて独立した作品ですが、順番にお読みいただくとストーリー形式になるようにしてあります。

ぽえむ【恋愛】A⑧『アカシアの花が好きなあなたに』

アカシアの花が好きなあなたに
アカシアの花が好きなあなたに
膨らみ続ける恋色のつぼみ
水を与える嬉しそうな横顔が私の滴を枯らしてく
あなたの陽射しのような微笑みに
私の心は花嵐
    愛しきはあなたが人となり
あぁ あなたの優しい風を傍に嗅いでいたいのに……
花開くことのないあなたへの物思い


とこしえの愛を願うあなたと
刹那の瞬間さえ擦れ違えずに……
時代ときの無情を感じ取る
明日を待ちきれない楽しげな口笛が私の枯れ野に吹きすさぶ
恋を呼び込むあなたの吐息に
私の心には時津風ときつかぜ
    夢に思ひきはそのすぐトナリ
あぁ あなたの真っ直な瞳を浴びてみたかった……
今日もあなたを想い揺れる枝

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あとがき

口語体と文語体

今回は、詩の内容に関連のあるトピックとして、口語体文語体について記述。

口語体こうごたい

口語(はなしことばを基準とした文体のことば。広く現代語を指すことが多い。)を基として綴った文体。

出典:広辞苑

文語体ぶんごたい

文語(日本語では、現代の口語に対して、平安時代を基礎として発達・固定した古文の体系、またそれに基づく文体。)で綴った文章の様式。

出典:広辞苑

ざっくりと言うと、次の通り。

 口語体:普段使っている話し言葉や書き言葉。 (例:今日は暑いなあ)    

 文語体:古文調の言い方や表現のこと。 (例:竹取の翁といふ者ありけり)

「ありけり」は古文独特の言い回し。普段日常会話やビジネス文章では目にする機会はほぼ無いはず。では現代において文語体を使うのはどういう時かというと、

  • 短歌や詩などで、昔っぽい趣のある雰囲気を表現するため。
  • 短歌や詩などで、格調高い知的な印象を与えるため。

ということが挙げられる。

その他の文語的表現

「~けり」とか「あゝ」とかは一見して文語体だとわかりやすいが、少々わかりにくいけど文語的な表現についても言及してみる。

普段は使わないけど、昔の和歌由来なんだろうなーと思う格調高い表現、皆さんも聞いたことがないだろうか?

たとえば、「東雲しののめ」とか「終日ひねもす」とか「幾星霜いくせいそう」とか。

こういうのが使えると、とても詩的に感じるし知性を感じる。少し古語っぽくて現代では普段喋る時には使わない、文語的な表現。けど、こういう表現を一般的には何と呼ぶのだろう?

一部で「大和言葉やまとことば」と書かれていたけれど、なんかこう、単語で無いの!?(英語で言うところの「スラング」みたいな。)

と、したたかに無知をさらけ出したところで、個人的に文語的表現だと思う美しい言葉を少し列挙して終わりにしたいと思う。この言葉軍は、漢字に変換すると意味がわかりやすくなる。小説などに織り込めると、一気に格が上がるはず!(全体的な雰囲気とのバランスは必要だけど。)

  • 永久とこしえ:永く変わらないこと。
  • うつつ:現実。正気な様。
  • 人熱ひといきれ:人混みなどで、人のむっとした熱気などが立ちこめていること。
  • がな一日いちにち:朝から晩まで一日中。
  • 数多あまた:数が多いこと。(程度が)甚だしいこと。
  • しろがねくろがねあかがね:それぞれ銀、鉄、銅のこと。
筆者
筆者

あなたが知ってる「文語的表現」を教えてね。

白桃ちゃん
白桃ちゃん

百重波ももえなみ

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