桃花ぽえむ【人生】27『お粗末な人形』

アイキャッチ(詩:人生27) 人生(詩)
筆者
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書くことが好きな桃花です。

今回のテーマは、「毒親」、「自我」、「服従」、「反感」、「幼少期」など。

まえがき

自分と同じ気持ちの人が世の中にいるんだろうか……、という気持ちを抱えながら怯えて出すのではなくて、

「私はこう感じてる」「私はこう表現したい」というのを臆せず出せるようになりたい。表現ってきっとそういうものだよね。

誰かに届くだろうかとか価値があるかとか、そうした結果論の部分を考えるのを、忘れられたらいいなと思う。

ぽえむ【人生】27『お粗末な人形』

画像ver.

作成日:2026年5月17日

※画像の一部に生成AIで作成画像を含んでいます。

テキストver.

お粗末な人形
私はあなたの奴隷になり切れなかった
お粗末な人形です。
残念ながら私には
意思というものがありました。
私はあなたの命令を遂行するだけの
能力も忠誠心も持ち合わせておりませんでした。
従って私は、
あなたをただ憤慨させるだけの
修理のきかない欠陥品に過ぎなかったのです。

ああ、この意思というものを捨てれば、
私はどれだけ楽になるでしょう?
自分の中の正義心や道徳心を裏切って、
あなたの命ずるままに振る舞えたら、
どれだけ褒められたものでしょう。
私の心臓はボロボロにひび割れる。
そうしてあなたは、
きっと初めて笑ってくれることでしょう。

私はあなたのおっしゃるとおり
この世で最低の人形でした。
絶対的君主である親の命令には
自己を捨ててでも従わなければならないという
孝行心を欠いていました。
私は思考力や判断力というものを持っていました。
私は希望というものを抱いてしまいました。
私は私なりの好みや価値観という、
あなたにとってはこの上ない邪魔物である不純物を
持って生まれてしまった子だったのです。

ああ、なんという反逆でしょう。
なんという罪業でしょう。
親の言う通りになれない。親の命ずることに従えない。
そのために私は、
家族で唯一の悪者でした。

私はあなたの言うように、
常に完璧の成績をおさめることができませんでした。
私はあなたの言うように、
成績の悪い友達とは関わるなという命令を聞けませんでした。
私はあなたが普段口にするような、
否定や悪口や罵倒や鬱憤に、
いつも心を痛めていました。

私は一個の人間でした。
私なりの意思や感情を持った、
一人のかけがえのないはずの人間でした。
かけがえのない人間であったであろうはずの私は、
あなたの奴隷になり切れなかった、
お粗末で壊れやすい人形なのです。

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筆者
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