桃花ぽえむ【人生】⑱『意味』

桃花ぽえむ【人生18】 人生(詩)
筆者
筆者

執筆大好き桃花です。

今回も過去の詩のアップです。

人生てよくわからない、困惑した気持ちの表明。

ぽえむ【人生】⑱『意味』

意味
はっきりとはわからない
私が私でいる意味も こうして人生を歩む理由も
1粒1粒の希望を拾って 大事に温めては育て続けて
失っては探し 疲れたら休み
そうして私はまた腰を上げて歩き始める
苦しいこと 悲しいこと
大人になればなるほどに 出会う機会はますます増える
あらゆる方向から伸びた網の目は複雑になっていくから
絡み取られて動けなくなる
努力ひとつじゃ解決できないどうしようもないことも
きっと無言で待ち受けている

いくら前へと踏み出してみても
この道は私には何も語ってくれないから
時々 目標も意味もわからなくなって投げ出したくなるよ
ツラくて流した多くの涙も
諦めまいと奮った努力も
その結果 何に変わったのかわからなくなって途方に暮れるよ

それでも私はいつまでも私で 私の人生はあくまで私の人生で
だから私が私でいる意味 私が人生を歩む理由は
私だけにしかわからない
誰かが手を貸してくれても
意味を見つけるのは私自身 理由を知るのは私自身
時間はかかるかもしれない 何度も失敗するかもしれない
それでも私は 世界中にたった一人の私だから
自分を見失うことのないように
私の意味を探しにいこう

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あとがき

あの頃からなんとなくわかってた。歩いても歩いてもその先に、わかりやすい“答え”みたいなものがある旅じゃないんだ、って。報われなかったり、理不尽に襲われたり、一方的に嫌な思いをさせられたり、惨めな気持ちを味わったりして、「何のために生きてるんだろう?」ってずっと悩んでいく道なんだろう、って。

それをひっくり返せるだけの“幸福”ってあるんだろうか。
諦めずに歩いてきて正解だったんだ、って思う気持ちに至ることはできるんだろうか。

もう中学生くらいから、そんな将来を不安視し、悲観し、人生を疑っていきていくことになる。その闇に飲み込まれてしまい、帰ってこなくなる若者だっている。

もっと、明るく希望を持って生きていける世の中だといいのに、私が子どもの頃よりなお、闇が深くなっていっている気がするのはなぜだろう?

大人が子供の夢を壊すし、
社会が個性という夢を押し込めるし、
現実世界ではいろんな人達が苦しんでいて、とても気安く“明るい世界”なんて口走れる世の中じゃない。

中学生くらいだともうこんな風潮に気づいちゃう人がたくさんいるよね。

一人ひとりに全体を変えるような大きなことはできないかもしれないけど、

人一人のほんの些細な思いやりで、人の心が救われることって少なくないと思うし、
人一人のほんのささやかな行動で、人の寿命が延びることだって少なくないと思う。

私は、微力だけど、私の文章を見つけてくれた人の心がほんの少しでも軽くなることを願って、いろんなものと闘いながら少しずつ開示している。

これを見ているあなたにもし思うことやモヤモヤ、怒り、苦しみ、悲しみ、脱力感、孤独感、虚無感、などがあったら、余力があるとき、ぜひ言葉にしてみて欲しい。誰か信頼できる人に喋るでもよし、独り言でもいいと思う、私みたいに、一人部屋の中で泣きながら書きなぐってもいいと思う。

悩みそのものは消えてないけど、ほんの少し心がスッキリして、自分が何をどう感じているのかも客観的にわかっていて、だいぶ頭の整理がつくはず。それでもいつまでもスッキリしないなら、言葉が出てこなくなるまで書き尽くすといい。そうして溢れて出た言葉が、もしかしたらいつか誰かの心を救うかもしれないし、新たな技術の着想のタネとなるかもしれないし、素晴らしい歌になるかもしれないし、この世界を少しずつ動かしていく歯車の一つとなるかもしれない。

どんな悩みも苦しみも、誰かのことを救うきっかけになったなら、素敵なことだよね。

白桃ちゃん
白桃ちゃん

思うこと、考えること、気持ちを正直に吐き出してみてね。

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