桃花ぽえむ【人生】①『Even if』

桃花ぽえむ【人生1】 人生(詩)
筆者
筆者

執筆大好き桃花です。

本日は、私が人生しんどかった時期に書いた詩をお届けします。

今も苦しい方々にとって、少しでも癒しになれば幸いです。

ぽえむ【人生】①『Even if』

Even if
もしもこぼしてきた溜め息が そっくりそのまま笑顔に変わらなかったとしても
あなたは深い想いを知ったのだから
きっと明日はもっと強い一歩を踏み出せるだろう
そしてそんな日々を繰り返していって いつか後ろを振り返ったときに
昔の自分がそうして必死にもがいているのを
あなたはきっと 誰より愛おしく優しいまなざしで見つめるだろう

仮に流してきた涙の滴が 全部幸せに変わらなかったとしても
あなたは苦しい時期ときを経てきたのだから
きっと一つ一つの微笑みがより意味のあるものになるだろう
忙しい毎日に立ち止まることを忘れていても いつかはっと気づいたときに
今の自分が前よりずっと味わい深い自分に成長しているのを
あなたはきっと 何より貴重な生き方だったと胸を張って思うだろう

たとえあなたの感じた苦しみが あなた自身へのプラスにならなかったとしても
あなたはその苦しみを
“苦しみ”だけで終わらせないで
やわらかい気持ちでその想いをぎゅっと包んで“優しさ”という名前に変えて
苦しむ人へと渡してあげて
あなたの外側は喜ばなくとも
あなたに心をほどかれた人が笑顔を見せたなら
きっとあなたの内側は大喜びするだろう
その瞬間にその苦しみは
一つのかけがえのない贈り物の材料だったとあなたは気づく
そうしていつか 自分のことを見失うときが来たとしても
あなたはきっと その優しさを思い出して
また自分を好きになれると感じるだろう

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あとがき

私は中学校の頃イジメを受けており、相談出来るような仲の良い友達もおらず、親も話を聞いてくれるような存在ではありませんでした。私はどんどん自分の中に閉じ籠もっていき、自分をとことん責め、精神状態はどん底でした。生きていることからすぐにでも逃げたかった一方で、どうして自分がそういう目に遭わなければならないのかも理解出来ず、でもなるべく周りの人達には迷惑をかけないようにと変に気を遣いながら、皮の無い心をピーラーでひたすら剥いていくような日々を過ごしました。

そんな時に、頼る先が何も無かった私は、ノートに絶望を書き殴るようになりました。ただの人生への怨嗟でしかありませんでしたが、そうして誰も見ていない自室で辛い感情を吐き出すことでしか、自分を保てませんでした。一方で、なんとかして救いが欲しかった私は、自分で自分を励ます文章も書くようになりました。苦しい時、何の助けも得られないような孤独の中に於いては、自分を救い出せるのは唯一、自分自身なのです。

中学校を卒業してからも、闇色に染まってしまった自分では、世の中はくすんで見えていました。絶望に食いちぎられそうな夜や、親との確執は続きました。

この詩は、たしか二十歳前後に書いたものだったかと思います。

今、

  • すごくしんどいことがあって未来に希望が持てない人
  • もがいてももがいても人生うまくいかなくて、もう疲れてしまった人
  • 大切なものを失ってしまって、もはや気力の出ない人

そんな方が、苦しいことに世界中には大勢いらっしゃることと思います。

そういった方々にとって、ほんのわずかでも、

心を緩ませる場所、感情を吐き出す場所、寄り添える場所、

にならないかと思い、勇気を出して投稿するに至りました。

小さな力とは思いますが、ご縁のあった方々がまた前を向いて微笑むきっかけとなれるよう、これからも投稿していきたいと思います。

白桃ちゃん
白桃ちゃん

無理しないでね

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