執筆大好き桃花です。
本日は、過去に私が書いた恋愛の詩をお届けします。
同系統のものをアルファベットでまとめます。
すべて独立した作品ですが、順番にお読みいただくとストーリー形式になるようにしてあります。
ぽえむ【恋愛】A①『クセ』
クセ
照れたときに片目を瞑る私のクセは あなたが見せた不器用なウインクのせい 何気ないあなたの動作が目に焼き付いて ふとこぼれてしまう小さな仕種も嬉しくて そんなちょっとしたことで いつの間にか私があなたに近づいたような ささやかな幸せが流れてくるよ 無意識のうちについ腕組みをしてしまうのは いつもあなたを心の中に描いているから 記憶に鮮やかなあなたの仕種を 私も同じように出来ることさえ楽しくて そんなごく身近なことが 気づかないうちに私があなたに溶け込んでいることを 温かく知らせてくれるよ 毎日の中に少し増えた私のクセが あなたが好きという気持ちを確かにここに運んでくるよ
あとがき
特に第一弾は単調で面白みのない詩なので(汗)、恋愛シリーズのあとがきには恋愛に纏わるもしくは纏わらざる話とについて思うがままに述べる。
〝はじまり〟について
どんな恋にも必ず〝はじまり〟というものがある。
もちろん、時代によって、地域によって、あるいは人種によっても違うだろうけど、人の数だけ恋の仕方が存在する。その〝はじまり〟だって、きっといろんな形があるのだろう。
「一目惚れ」という言葉があるけれど、あれはどういう仕組みなんだろう? 見た目がドンピシャなのか、直感なのか。それとも無自覚に働く嗅覚か、神様の采配か。それにしても、ただの気まぐれということもなくて、その理屈ではわからない超自然的な力でもって私達は感情を揺さぶられ、相手に釘付けにされてしまう。そしてそのピンときた何かを証明していくかのように相手に興味を持ち、深く知りたい衝動に駆られていく。好感が持てるところはますます恋愛感情を強め、嫌いなところは新たな発見とも言うべき違う見方に変わったりなんかして、事後的に「好き」の証拠集めをする。
そこには根拠とか理屈とかは存在するのだろうか?
一方、慣れ親しんだ相手が心の許せる人だった、と後から気づく〝はじまり〟もある。これは思考では納得しやすいけど、だからといってつくねんと生きていれば遭遇出来るものでもない。
憎しみに近い程嫌悪感を抱いていた相手のことをものすごく好きになるかもしれないし、これまでとは違うタイプの人の方が結局うまくいったりするのかもしれない。学生時代はお互い何事もなく過ごして、同窓会で意気投合して結婚したというケースも聞く。旅先でたまたま出会って運命を感じて、っていうのもいかにもな作り話っぽく聞こえるかもしれないけど、たぶん事実は小説よりも奇なりでリアルでは結構あるんじゃないかと思う。
何がきっかけになるかはわからないし。
偶然の化合物がいつのまにか恋愛になっていたり、ドミノみたいに連なる出来事の一番最後に出会う恋愛もある。
いろんな大きさの、いろんな出会いが無数にある。
そういう話を集めたら、きっと出会いの数だけ物語があるに違いない。
小説よりも奇なっていても、ありふれた出会いでも、コメント欄であなたの〝はじまり〟教えてください。
コメント