執筆大好き桃花です。
今回も過去の詩です。
花ってすごく人生に喩えやすい!
ぽえむ【人生】⑰『Tough and Mild Flower』
Tough and Mild Flower
いつか 花になろう こぼれんばかりに 笑顔が咲きほころぶ花に 今は地中の 暗くじめじめした深い場所で 明るい陽射しも 爽やかな風の味も知らないけれども たった一人で 冬の寒さ厳しさに耐え あらゆるツラいことを知り この硬い殻を破ける強さを得たのなら きっと芯のある 強かで美しい花になれよう 太陽は きっと眩しく微笑みかけてくれるだろう いつか ぱっと開花しよう 多くの生き物を 惹きつけるような優しい色で 外界に出て 広く複雑なこの世界で 心穏やかな虫や 心地よい天気ばかりに出会うわけではないけれど 吹き付ける激しい風に じっと身を屈めて耐え抜いて 他者に食いちぎられた葉を見つめ キズの痛みをよく覚え 悪い物質や成分を 雨とともに洗い流してゆけたなら きっと瑞々しい 素直で優しい花になれよう 風は私を 優しく揺らしてくれるだろう 自然界の厳しさを知っても 文句も言わずに微笑う 強くて優しい花になろう
あとがき
今回は明るくテンポのいい詩! ずっとジメジメしたものが多くてごめんね。
たぶん得意分野とかあるんだと思うけどね。ひすいこたろうさんとか、笑いとかダジャレとか折り込みつつも、じんわり系だよね(独断)。まぁでも詩は概して重くなりがちかもしれないけどね。
花は、よく人生になぞらえられる。歌詞でも頻出するし、私も何度も登場してもらっている。
綺麗な花ばかりがクローズアップされるかもしれないけど、実際は、誰にも見てもらえないような、不細工な花や目立たない花な気色悪い花や毒のある花まで、多種多様だ。でもたぶん花は、周りと比べて競ったりすることはない。……『世界に一つだけの花』の流れになってきたけど。
どんなに容姿のこととか、才能のこととか、性格のこととか、人間関係のこととかで悩んでいても、
そんなあなたのことを花は、
「ちゃんと二本脚で立って腕を振って歩いて、すごいな。行きたい所に思うように移動できるなんて」
って思ってるかもしれないし、
「人間って知能が優れていて、私達には及びもしないことをたくさん考えることが出来るんだ。素晴らしい」
って思ってるかもしれないし、
「人間ってどんなことでも出来る世界最強の生き物だから、私達生物や動物がどんなに必死に生きてても、そんなものも吹っ飛ばしちゃうんだ」
って思ってるかもしれない。
「人間は、メイクやファッションで好きなようにオシャレを楽しめるらしいよ、すごい!」
なんても思ってるかもしれない。
私達が苦しみをなんとか花になぞらえながら乗り越えようとしてる時にね。
悩みは、実際はそんなに思い詰める程重たいものでもなくて、自分で何度も考えてるうちに巨大化させてる可能性もあるよね。
花を見つめて、落ち着いて、今あるありがたさに気づいていくことも大切だよね。
私は食べられるだけの生涯だけど、
人間っていろいろ出来て本当にすごいって思うよ!
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