桃花ぽえむ【人生】②『いつかきっと』

人生(詩)
筆者
筆者

執筆大好き桃花です。

本日は、私が人生しんどかった時期に書いた詩をお届けします。

今も苦しい方々にとって、少しでも癒しになれば幸いです。

ぽえむ【人生】②『いつかきっと』

いつかきっと
いつかきっと 自分のことを好きになろう
多くの人に笑われて 失敗ばかりの私だけれど
いつの日にか 「自分に生まれてきてよかった」と 心の底から思いたい
何度も変わろうと決めるのに いつまでもダメな自分はホントに嫌になるけど
自分の欠点から顔をそむけず 他人と競って焦らずに
諦めないで 手間暇かけて自分のことを育てていったら
いつかほろりと私の口から 「自分が好き」がこぼれるだろう

いつかきっと 誰かと愛を築いていこう
いつまで経っても幼稚なままで 上手な恋は出来ない不器用な私だけれど
いつの日にか たった一人の男性と お互いを誰よりも想い合いたい
何度摘み上げても枯れてばかりの私の恋愛達だけど
失恋のイタみに心を閉ざさず ダメになった相手を憎まずに
素直な心で 懸命に 一つ一つを刻んでいったら
いつか優しくて一途の愛が 私を強く包み込むだろう

いつかきっと この世の中で 一つの幸せを見つけよう
まだわからない まだ幸せの居場所さえどこかわからない私だけれど
いつの日にか 大切な大切な幸せを掴みたい
何度強く願っても忽ちに消えてしまう蜃気楼に 私は今も踊らされているけれど
苦しみや 悲しみや ツラさや 失望や
そんなあやゆるイタみを伴うものに負けないで
この人生から逃げ出したりせず 笑顔で前を向き続けたら
いつかきっと これまで悩んだ分の幸せに出会えることだろう
それを信じて 純粋な気持ちで歩いていこう

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あとがき

人生の中で最も長い時間付き合っていくことになるのが、自分だ。当たり前のことを言うようだけど、変えられない真実である。

それなのに、なんて多くの人が自分を責め、自分を嫌い、自分を傷つけて生きているのだろう?

私もその一人だった。

私の場合、イジメられた事実を自分に納得させるために、「私が悪いからだ」「私が最悪な人間だからだ」と自分に言い聞かせていたら、最初のうちこそその理不尽さに「なんで?」という声も暴れていたけれど、結局は〝私=最低最悪〟があたかも初めから存在していた真実のように居座ってしまった。

人間は一人一人全員違う生き物なのに、他人と比較して、「私は最低だ」「なんで自分ばかりこんなに出来ないんだろう?」と自分を責めてしまう。人は他人を傷つけることは良くないことだと学ぶけど、自分を傷つけることは容赦なくやってしまう。頭で考えていることは表には出ないから、内側ではどんなに残酷に自分という人格を傷つけていたとしても、黙っている限り一切問題にはならない。

そうやって、自分という人間の人生に深い傷を刻んでしまう。一つの大切な命のはずなのに。

生涯の伴侶よりも長い時間一緒にいる〝自分〟という人間を好きになることが出来たなら、どんなに幸せなことだろう? 失敗しても、孤独の時も、泣いている時も、頑張った後も、いつも恋人のように自分自身を愛おしく思えるなら、どれほど人生が輝くことだろう? それだけで、一人の人の一生が救われるんじゃないかと真面目に思っている。

生きているだけで価値があるとか、あなたのままで素晴らしいとか、いろいろと訴えかけてくる言葉はあるけれど、どうしても「ダメな自分」「同じ失敗を繰り返してしまう自分」「頑張ってもうまくいかない自分」「周囲から嫌われてばかりの自分」を目の当たりにすると、どんなメッセージもただの綺麗事に見えてしまう。「やっぱり自分は」「所詮人生なんて」という脳に染みついたネガティブな言葉が、自分をいつもの安堵する冷たい場所へと落ち着かせてしまう。

無理に〝好き〟にならなくていい。まずはそういう自分を受け入れて欲しい。

大好きな恋人のどんな欠点でも丸ごと愛しく感じてしまうみたいに、自分のどんな欠けてる部分も認めてあげて欲しい。愛する恋人が「自分が嫌い」と泣いていたら、「そこも含めて大好きだよ」って抱き締めてあげるでしょう? そんな素敵なあなたには、自分自身のことも抱き締めてあげて欲しいと思うのだ。

どんなにお金に恵まれていようと、仕事に恵まれていようと、恋人に恵まれていようと、あなたがあなたを嫌っていたら、心には常に穴が開いている状態だ。

あなたのことはあなたが一番知っていて、

あなたにとってはあなたが一番傍にいて、

あなたのことはあなたが一番愛してあげられる。

一人でも多くの人が、人生を最も長く付き添う自分という存在を受容して、愛して、心が満ちていたら、どんなに素晴らしいことだろう。そんな世界が少しでも早く来ることを願っている。

白桃ちゃん
白桃ちゃん

あなたのままでいいんだよ。

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