桃花ぽえむ【人生】⑳『歩こう』

桃花ぽえむ【人生20】 人生(詩)
筆者
筆者

執筆大好き桃花です。

今回も過去の詩のアップです。

あの頃の自分は、

必死で未熟で、赤裸々で痛々しいけど、ちょっと愛おしく感じます。

ぽえむ【人生】⑳『歩こう』

歩こう
きっとまた私はキズつくだろう
泣いて泣いて苦しくて苦しくて 人生がツラくてどうしようもなくて
この身すら消してしまいたくなるくらいにキズつくときがあるだろう
そのときを 私は恐れずに向かっていくことに戸惑うかもしれない
不安に駆られて立ちすくむこともあるかもしれない
それでも光は真っ直向こうにある
私のこの足で歩かなければ 決して近づくことはできない
時に負けて時に間違ってそして大きくキズついて
それでも私は光を感じる この足が地面を感じる
あぁ 私はこうして生きている
だから歩こう 「私」が「私」を幸せにするために

きっとまた私は誰かをキズつけるだろう
キズつけ反省してキズつけ反省して 何度も同じこと繰り返して
そんなナイフのような自分がイヤになって自分自身をも責めてキズつけるだろう
そのときは 私は自分であることの意味を見失うかもしれない
かたくなになって誰にも心を開けなくなるかもしれない
それでも道は真っ直続いている
歩くか止まってるか 笑ってるか落ち込んでいるかは私次第
また大切な人をキズつけるかもしれないという不安を抱えたまま……
けれどもし この不安を持っていなければ
私は自分でも知らない間に誰かをキズつけてしまう
悩みもせずに明るい調子で誰かの心を突き刺してしまう
そのことの方がずっとコワい

そうして私は不安を覚える この心がイタみを覚える
そう きっとそれは〝優しさ〟の種
だから今度こそ 次に出会った大切な人の心には
この〝優しさ〟の花が咲き乱れるように
さぁ歩こう 「私」が「誰か」を幸せにするために

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あとがき

あの頃からしたら遙か未来にいる今の私。

きっとこのくらいの未来に至れば、

 異質だった私だって〝普通〟に紛れて、当たり前のように結婚したり、家族がいたり、お茶に誘い合える仲のいい大人友達が出来たり、

 あの頃悩んでいた〝何か〟を突破していて、見事クリア済み事項となっていて、

 (悩みや不安はあれど、)安定して、落ち着いていて、

 泣いたり、イライラしたり、へこんだり、笑ったりしながらも、〝ささやかだけどこれがあるから私は生きてられるんだよね〟って思えるごく平凡でありふれた幸福がすぐ傍にあって、

 過去の自分を、「そんな時期もあったよね」って微笑ましく穏やかに振り返れるような、

そんな自分になっていると思っていたよ。

 ・・・そんなことは無かった。

でも、上で言ったことの趣旨は何も、昔も今もずーっと不幸、ということではなくて、

やっぱり人間、根っこの部分はずっと変わらないものだな、ということ。(前回と同様)

誤解を招きそうなので強いて言うけれど、私は今とっても幸せだ。本当に本当に、信じられないくらい。

それは何も、とてつもない幸福が降ってきた、とか、かねてからの悩みが消滅した、とか、全く異世界の環境に飛び込んだ結果、とかではなく、

私自身の心の状態というか、現実に対するものの見方みたいなものが変わった、というただそれだけに過ぎない。

周りの現実はなんにも変わってない。なんならまだ、鬱を発症しまくってた職場で「自分には合わないな」と思う仕事を続けている。

でもびっくりするくらい、幸せだと感じる。幸せが常に手元にある感覚。

そういう意味では、あの頃と同じ自分ではあるけれど、まるで違うような自分なのだろう。

イメージとしては、全く別人に〝変身〟したのではなく、
ほぼ平面状だった自分が、厚みを持ってより立体的に、カッコ良く言えば〝深みを持つようになった状態〟だ。

同じ自分が伸びただけ。それでも、幸福であることを幸福と感じられる感覚を持った自分の深さまで、伸びたという感じ。これを「成長」と言うのかなぁ。

あ、でも変わらず悩むし嫌になるし泣くし悲しくなるし打ちのめされるようなことに出くわすし嫌な人はいるしで、別に現実が幸福まみれになったとか、悟りの境地に至ったような状態だということではない。過去と変わらずネガティブなことがあっても、それでもなお、幸せだと感じていられる状態だ。そしてそれへの向き合い方もわかってきたというか、心がそれほどダメージを受けずに対処できるというか、落ち着いて受け入れていけるような感じになっている(現在も鍛え中)。

「どうやって?」と思う方もいるかもしれないし、あの頃の私も、喉から手が出る程に知りたかったことだ。

出来れば別に話せる機会を設けたいと思うが、何も不思議の術や裏ワザなんかを使ったのではなく、
既に世の中に散らばっている、当たり前過ぎて誰もが耳にしたことがあるようなかったるいことを、少しずつ繰り返して、積み重ねた、というだけのことだ。

おそらくこれを読んでくださっている方なら既に知っていることだろうし、ブログやYouTubeなんかで多くの人たちが公開していることだし、もっと言えば、言われなくともなんとなくわかっていること、でさえある。

それを一言で言えば、〝自分の心を、幸福を感じる心の状態にすること〟

幸せノウハウなるものは世間に無数に溢れているが、その中のごく基本的なことを、ナノ単位の薄皮くらい積み重ねて積み重ねて、自分の身に落とし込んで、さらに当たり前くらいの感覚になると、心の状態は変わる。

それだけ、っていう、たぶんものすごくシンプルではあるが、「続けられない」「信じられない」「めんどくさい」って理由で放棄して、次々別の方法を探しては飛びついて、を繰り返してしまう人が大半なのではないかと思う。(私も含め)

どういう訳か宣伝(?)みたいにもなってきたけど、私はアドバイザーでもコンサルタント業者でもないので、具体的な方法は検索して探してください!

私なりのやり方は、まぁ機会があれば、綴ることもあるかもしれないけど、ひとまず需要はなさそうだし。他のページの作成動機と同様に、いつか時間のある時に、過去の自分へ向けて書くようにします。

話があとがきからずれたような気はするが、

どんなに先が見えなくても、諦めずに生きてみるものだね、と思った。過去の自分にものすごく伝えたい。

白桃ちゃん
白桃ちゃん

無我夢中でもがいてた過去の自分と、過去を振り返る今の自分とが、詩の上でクロスしたみたい。

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