執筆大好き桃花です。
本日は『とある上司の迷言集』と題しまして、以前職場でお世話になった上司の迷言についてお話します。
まえがき
皆さんは普段、どんな上司、もしくは年上の方と接していますか?
尊敬出来る人、魅力的な人だという方がいれば、そうじゃない、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
私の職場に、以前こんな上司がいました。
- 仕事の手腕が「・・・」で、その人がチームにいるだけで、全員の仕事量が(半分になるのではなく)軽く倍から3倍にはなる。
- 滑舌が壊滅的にダメで、特に「サ行」と「ハ行」は、安定してすべからく噛む。
- よく勘違いや言い間違いをする。親父ギャグ大好き。
という、担当チームが一緒になるともはや絶望感に苛まれる日々を送ることになるが、ハタから見てる分には面白おかしくネタにしたくなる、という、どこかにはいそうで、かつ、どこかにはいる上司です。
本日は、そんな〝とある上司〟が放った、とっておきの迷言をご紹介します。
まずは小手調べ
言い誤り集など
「 」内:〝とある上司〟の言い間違い
……以降:私の感想(ツッコミ)
- 「昨日のおととし」……だいぶ遡ったな。
- 「カスタード、って、辛いのだっけ?」……それはマスタードね?
- 「抹茶(味)」と言ったら、他の職員に『マッチョ(味)』だと聞き間違えられていた。
……滑舌が悪いのと、耳が悪いのと。 - 『唐揚げチャーハン』と言いたくて、「カツアゲチャーハン」……いい年してやめようね?
- 『コラーゲンドリンク』を聞き間違えて、「唐揚げンドリンク」……逆唐揚げ変換。
- 『腕まくり』と言いたくて、「腕まつり」……どんなお祭りだよ!?
人の名前を覚えられない話
〝とある上司〟は私と1年以上一緒にいるのに、GW明けたら、私は別人の名字に呼び間違えられた。なお、四文字であることしか共通点はない。「アイザワ」と「ヤマグチ」くらいの別人感。(注:名字例は実際のものとは異なる例です。)
ちなみに私と私の向かいの席の女性の名字は頭文字が同じ(4文字と5文字の違いはある)だったが、そこもよく混同された。
では迷言集(ストーリー編)
折り返しの電話
〝とある上司〟が職場内部の人に電話をかけたところ、不在だったようで、「折り返し電話お願いします」と言っていったん切りました。それからしばらくしないうちに、折り返しの電話がかかってきました。その時の〝とある上司〟のセリフ。
はい、○○です。
……。あー、俺、電話した?
……。そっか、そういえば電話したなー。
うーん、でもなんで電話したのか忘れちゃったから、思い出したらまたかけますー。
じゃ、失礼しますー。
いや(笑)。
折り返しの電話頼んだ時からそんなに時間経ってないから。ってか折り返すよう頼んだのは自分だよね? この短時間で用件忘れちゃうって、どうなの?
なお、私の記憶にある限り、その後〝思い出して電話〟した素振りがありませんでした。
このお方は、用件を思い出す前に、次々にやってくる他の業務でいっぱいになり、雪だるま式に業務量が膨張していっちゃうタイプです。
クーラーの脇に
私の職場ではクーラーの風に偏りがあり、席によって極端に寒い人と風が全然来ない人とに分かれてしまっていました。そこで、風向を調節して風をマイルドにし、部屋全体に均一に冷風が届くようにするために、クーラーの脇にアクリル板(透明な板)をつけていました。ただ、ガムテープで貼っ付けていたので、どうしても時折曲がったり取れちゃったりするんですよね。
そんなクーラーを眺めて〝とある上司が〟が放った一言。
あのクーラーの脇についているドラム缶をさ……
マテ。
「アクリル板」→「ドラム缶」
文字だけで見れば、最後の「ん」くらいしか共通点がないぞ?
いや、私の想像力を大いに無駄遣いして察するに、恐らく、【カタカナ + 漢字一文字】の構成という共通点から連想された言葉だろう。ううむ、確かにそう言われれば、「アニメ放送」と「ガラパゴス諸島」くらいの仲良し感はある。全く関連性の無い言葉とも言い切れない。だがしかし。
単純に考えて怖いから。
こんな所にドラム缶くっついてたら異様だから。
クーラーの真下の席の人なんか怯えて仕事出来なくなるから!
なお、当然その発言の直後、〝とある上司〟は課内の猛烈な冷風(=ツッコミ)を一極集中で浴びてました。だから「アクリル板」が必要なんだってば!
その年の安全週間の標語募集で私は、
「危ないぞ クーラーの脇に ドラム缶」
を推したいと思いました。(なお、提出はしていません。)
○○メーカー
執務室内が静まり返っていた時のこと。私が向かいの席の女性と「静かですね」と話していたところ、〝とある上司〟が自分の向かいの職員の席を見ながらポツリ。
今日はピースメーカーがいないから
いやいやいやいや!
ムードメーカーってなんか大人のロマンが詰まったような響きがするけど、ピースメーカーと言った途端、お子ちゃま感が炸裂する。(注:当時の上司の年齢は約55歳。)クレヨンで青空と家とニッコリマークの太陽とか描きたくなってしまうよ。
もしくは『ペースメーカー』と混ざった?
なんで一番大事な決め台詞のところで、この上司はそう言い誤るかなー。
うん、でもこんなふうに場を和ませてくれる人も世界には必要。
〝平和製造機〟とはあなたのことです。
もはやアウト
私の職場ではお昼時間になるとテレビ(ニュース)をつけます。寒い冬の時期、テレビには北海道の一面真っ白な映像が流れていました。雪によって視界がきかなくなる恐ろしい現象、〝ホワイトアウト〟です。それをじっと見つめていた〝とある上司〟はポツリと呟きました。
北海道は大変だなぁ、ブラックアウトで
・・・・!!!
周りの空気が瞬間冷凍したのを感じ取った〝とある上司〟は、即座に言い直しました。
あ、じゃなくて、ええと、ブラックライトで!
・・・・・・・・・!!!!
惜しかった(?)のに、言い直したことでさらに正解から遠ざかってるから! その画面、どういう色覚を持っていたら「ブラック」になるのか。
ちなみに別件ですが、騒音が激しい場面で〝とある上司〟は、
「うるさいから、あれだよね、ヘッドライトつけて……」と言っていました。
それを言うならヘッドフォンです。
あのオフィス用具について
あまりにインパクトが強すぎて、もはやどんなシチュエーションでその言葉が発せられたのか、全く思い出せません。なんでそんなふうに言い間違えたのかももはや想定不能。とにかく、生でその音声を聞いてしまった者は皆、当面の間はその時のことが頭から離れなくなってしまいました。
オフィスワーカーなら誰もがお世話になるオフィス用具、ホチキス。「ガチャン!」と紙を綴じるのに使いますね。正式名称はステープラー(秘書検定で知った)、なお私は中学生くらいまで「ジョイント」と呼んでいたことがあります(地域などによるらしい)。
もちろん〝とある上司〟もその恩恵に存分に与かっており、綴じた紙の分だけ仕事が進んだのかは定かではありませんが、よく執務室内に「ガッチャン!」という小気味よい音を響かせていました。
ある日、それが手元に無かったのか、誰かに取って欲しかったのか、愛用する道具の名前をただ呼びたかったのか、今やわからなくなってしまいましたが、〝とある上司〟は言ったのです。
ハチキス!
滑舌悪いにも程があるでしょ。「ハ行」言えてなさ過ぎでしょ!
言えてない割には、言い逃れ出来ないくらい明瞭な発声だった。うん、もう、最初からアレは「ハチキス」だった。
新商品「ハチキス」誕生。20××年○月販売開始!
~この針で、刺せるものは何も無い~(カッコいいCMナレ的音声にて)
うーん、この限りなくくだらない面白さが字面だけで伝わるのか? 出来ることなら音声でお届けしたい。というかあの場にお呼びしたい。なんてことは出来ないから、ほーんの少しでもその滑稽さを伝えるべく、あの時の発声の仕方を解説しよう。
- くしゃみをする直前のこらえきれない感覚で息を2度吸う(2度目を大きく)
- 肺に大量の息がたまった状態でスタンバイOK
- 思い切りくしゃみを押し出そう! 「ハチキス!」と叫ぶ(「ハ」を最も勢いよく)
では、皆さんもご一緒に!
「ハッ、ハッ、ハチキスッ!!!」
はい。ご冷笑、ありがとうございましたー。
あとがき
世の中にはいろんな方がいらっしゃいますよね。皆さんの周りにも凄い〝ツワモノ〟がいましたら、上司に限らず、ぜひ紹介してください。たくさんの迷言や世迷い言、お待ちしてます。
ではまたー。
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