【HSPと睡眠】 寝ても寝ても眠いです。(寝過ぎ・過眠・睡眠過多)

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筆者
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書くのが好きな桃花です。

今回は、どうあがいても睡魔に勝てない話です。

HSPであることは大いに関係していると思います。

睡眠の基本情報

健康や睡眠について少しでも調べたことがある方ならご存じであろう基本的な情報ばかりだが、改めて簡単にまとめてみる。

  • 日本人の平均睡眠時間は6~7時間程度であり、諸外国と比較しても短い。
    ※令和元年国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省の白書)等より
  • レム睡眠とノンレム睡眠とが交互に訪れ、1周期が90分と言われることから、90分の倍数で睡眠時間を設定するとスッキリ起きられるらしい。
  • ショートスリーパーと呼ばれる数時間の睡眠で足りる人や、ロングスリーパーと呼ばれる10時間くらい寝ないと睡眠が足りない人がそれぞれ少数いる。

睡眠時間は人それぞれ、とは言うものの、多忙な現代人、人生で一度は「睡眠時間を短縮したい」と思ったり、ショートスリーパーに憧れたことはないだろうか? かく言う私も時間管理と睡眠にはえらく悩まされてきて、睡眠に関する本を読んだり、「短眠法」なるものにチャレンジしたりしてきた。睡眠周期(90分で1サイクル)の話は中学生くらいから知っていて適用してきて、私は6時間睡眠がちょうどいいのかと思ってこれまで生きてきた(高校では4.5時間くらい)。

ところが、6時間ではちょっと少ないのだそうだ。精神科医の樺沢紫苑先生の著書『ブレインメンタル 強化大全』によれば、毎日6時間の睡眠では、酔っ払い状態の認知機能に相当するという。そんな低いパフォーマンスで日々仕事だの日常生活を送っているというのだ。

健康のことを考えれば、7~8時間寝るのがいいのだろう。だが実際、それで生活が出来るのか。

私の場合は、6時に起きて準備を始め、仕事を残業無しで切り上げても帰宅が19時。仮に睡眠時間を7時間と仮定すると、その他使える残時間は4時間となる。夕食と入浴を終え、明日のお弁当も準備して、となると、カタツムリ的行動速度の私はもうそれだけで「ハイ就寝」となる。リラックスタイムは皆無(バスタイムを除くとすれば)。いったいどこで息抜きをし、好きな時間を過ごし、となるのか。時間が足りない。
4時間もあればいろいろ出来そうな気もするが、振り返ってみたら、ひどく疲れやすいので、帰宅後や入浴後など、疲労感で動けなくて休憩する時間が自由時間を圧迫しているようだった。

たぶん私なんて恵まれている方で、そもそも就労時間+αを差し引いただけで7時間なんて残らない人だっているのだ……。人々が睡眠時間を削りたいと思うのは至極当然だろう。

いくらでも眠れる

最近になって私は、睡眠時間をもう少し長めに確保しようと心がけている。7時間で挑戦中だ。だが、それでも眠い。通勤中、電車で座れたら寝るようにし、昼休みも仮眠している。それでも眠い。ロングスリーパーではないはずだから、睡眠が不足しているわけではないと思うのだが、常に眠い。起きた直後も昼食時も午後のまどろみタイムも帰宅ラッシュ時も、金太郎飴のように私の時間のどこを切り取られてもすぐに眠れる自信がある。

遠方へのドライブデートでも帰りなんかはいつも寝ていた。長時間運転して疲れているドライバーには申し訳無いと思いながらも、休憩所に着いても気づかずに寝たりしていた。助手席で座っているだけの私なんかよりも運転してる方が寝たいくらい疲れるだろうに、毎度寝てる間に輸送されていた。

よく平日の疲れが出て土日グッタリと動けない時があるのだが、そういう時に日中寝たり10時間以上寝たりしても、夜も普段通り眠れるので、もはや限度が無いのではと思う。普通、日中何時間か寝たら夜眠れなくなるのではないだろうか。よっぽどで無い限り「寝付けない」ということがなく、きっと不眠症を患う多くの現代人からすると羨ましい限りなんだろう。

とは言え、普段眠いし、眠気がたまっている時には寝ないと動けないし、夜も電気とかコタツとかつけたまま机で寝てたりするし、せっかくの休日も活動時間をかなり睡眠で圧迫されてしまう。過眠も過眠で悩んでいるということだ。

非定型うつの症状

鬱の症状として、体の重みと過眠・過食・衝動買いが強く出る非定型うつを患っていた(寛解したという感覚は無いので末永いお付き合いにはなりそうだが)。疲労やストレスがたまってくるとこれらの症状がまた強く出てくる。

私という人間は、弱るとこれらの項目が強く働く性質を持っているのだろう。他の人と同じような生活リズムには乗っていないのかもしれない。もはや性格に近いようなものと思っている。

HSPだからか?

HSPは常にいろいろ深く考え込んでいて疲れやすいため、脳疲労を補うために甘い物が好きだったり、疲労回復のためにロングスリーパーが多いということが言われている。なるほど、私が「非定型うつですね」と言われた症状、過眠・過食・体の重みで動けなくなる、などはまさしくこれが原因だと考えても頷ける。(とはいえ鬱だとしたらちゃんと治療は必要だと思う。)

一応鬱から復帰しても甘い物は頻繁に欲しくなるし、少し仕事や家事をしただけで体がぐったり疲れて動けなくなるのは変わらない。HSPではない人の情報吸収量と脳動作速度&深度がどのくらいなのか私はわからないが、同じ事をしても、受ける刺激(≒ダメージ)が少なく、脳もHSPほど疲れないのならば、疲労回復のために糖分も睡眠もそんなには必要ないのかもしれない。

異様な程の眠気と睡眠時間がHSP由来であることは大いに考えられそうだ。

これまで試した対処法について

サプリメント

各社から出ている有名所はいくつか試してみた。ハッキリとした効果があれば続けたいと思ったが、どれもあまり変化が感じられずやめてしまった。1~2ヶ月程度続ければ何か違ってくるのかと思ったが、続けて変わってくるものなのだろうか?

〝グッスリ眠れる〟〝目覚めスッキリ〟をウリにしている商品が多いかと思うが、私はそもそも寝付き自体はすこぶるよく、秒単位で深く寝入ってしまうから、方向性が違っていたのかもしれない。睡眠の質が改善されて同程度の睡眠時間でも疲労感が軽減されるなら、日中の眠気も疲労も無くなるかも、と期待したが、あまり変化は無かった。でも、よりグッスリ眠れてる感はあった。

仮眠・昼寝

これはかなり効果はある。眠れなくても、昼休みに少し目を閉じるだけでも違う。

ただ、私くらいの眠気レベルでは、午後の眠気が少し軽減される、といったくらいで、〝眠気解消スッキリ!〟とまではいかない。昼寝をしても午後眠くてどうしようもない、という日もあるし、帰宅時の電車では相変わらず爆睡する。帰宅後はしばし横になって休憩が必要だ。

でも、やらないより絶対やった方がいい。やらないともっとひどくなる。

仮眠について

仮眠をうまく取ることで、疲労軽減、パフォーマンス向上が期待出来ることが知られている。

  • ナノ・ナップ(一瞬~数秒の仮眠)
  • パワー・ナップ(20分の仮眠)
  • ホリデー・ナップ(90分の休日の仮眠)

『朝5時起きが習慣になる5時間快眠法』よりいくつかの仮眠の種類を抜粋。

光目覚まし時計

私にはあまり効果が無かった。起きられないことが多かった。

でも、目覚ましが音だとビックリする(威嚇されてると思うらしい)から、光目覚まし時計が合う人はこっちの方が心身には断然いいと思う。価格が高めだが、評価が高いものが多いところを見ると、多くの人には効果があるものなのだろう。

カーテンを開けて寝る

夜にカーテンを開けて寝ることで、睡眠に対して以下のメリットがあるとのこと。

  • 朝日を浴びて健康的に目覚めることが出来る。
  • 太陽光を浴びることでセロトニンというホルモン(別名幸せホルモン)が分泌され、これはその15~16時間程度後にメラトニンという睡眠ホルモンに変わる。そのため目覚めと寝入りの質が良くなる。

実際にやってみたところ、目覚めにはやや効果があったように思う。二度寝抑制力(寝起きスッキリ感)が高いと感じた。光目覚まし時計が起きられなかったのに何故?

難点は、時々忘れて先に寝ちゃうことと、電気つけた状態で夜カーテン開けると一瞬室内が丸見えになるってことと、夜カーテン開けて寝るってちょっと怖いよね、っていうことかな。時間が来ると自動でカーテンが開くタイプのものもあるそうなので、お金をかけられる方はそちらを検討してもいいかも。

眠気にきくツボ

というものがあるのをご存じだろうか? 試してみてもいいかもしれない。ちなみにその効果は、私は……。今度しっかり試してみて、効果があったらお知らせしたい。

眠気にきくツボの例
  • 中衝ちゅうしょう(中指の爪の下あたり)
  • 老宮ろうきゅう(手のひらの中央)
  • 百会ひゃくえ(頭のてっぺん)
  • 風府ふうふ(後頭部下の髪の生え際終わりあたり。首の付け根のあたり)
  • 他にも耳にはいいツボがいっぱいある模様。

『朝5時起きが習慣になる5時間快眠法』よりいくつかのツボの種類を抜粋。
※ツボの部分について詳しくはきちんとご自身で調べてください。

睡眠環境を整える

寝心地を整えるのは睡眠の質を向上させる上で大事なポイントだと思う。とは言え何百万もする○○のベッドとかを買わなくとも、シーツを肌触りのいいものにする、とか、枕カバーを洗う、とか、夏は通気性のいい工夫を、とかいろいろあるはずだ。私の過眠は解消されないが、気づかないうちに疲労感の取れ具合には影響するのかもしれない。

その他の方法

よく知られているものとして、

  • 湯船にゆっくり浸かる。
  • 寝る1時間前からブルーライト(PC、スマホ)を見ない。
  • 寝る数時間前からライトを暗めに、橙色ぽくする。

といったことなどがある。ここまであげてきた方法を見てもわかる通り、私は「寝付けない」が無いから、試しても改善されてるのかちょっとわかりにくい。でも続けることで効果はあると思うから、無理の無い範囲で試してみるのはオススメだ。

睡眠過多のまとめ

私の場合、もはや体質だ、と割り切るしかなさそうだ。先に書いたように、HSPであることは大きく関係していそうな気がする。やはりとにかく疲れやすいので、それを回復させようと眠気がやってきて、なかなか通常の睡眠時間では回復し切れないのだろう。必要だから眠気に襲われているということだ。

睡眠の質の向上で疲労感の軽減に繋がるなら、異常な程の眠気も少しはマシになるかもしれないので、これからも気になったものがあったら試してみたいと思う。日頃の疲労を減らしていくことも有用だと思うので、可能なら、誰かの助けや何らかのサービスを使って少しでも負担を軽くしていくのもいいだろう。

筆者
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同じように眠気で悩まされている方がいましたら、心がけていることを教えてください。

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