摩訶不思議なニャンだーランド④~道を間違ったかにゃん?~

アイキャッチ(にゃん4) ニャン

本日は、我が弟ニャンの、知られざる才能についてご紹介しよう。

「にゃん?」と一瞬目が点になった件について

私は一人暮らしで、実家暮らしの弟ニャンとは別居状態(とか言うと語弊が……)である。よって、普段ニャンの生態の詳細についてはわからない。

ある日、ニャンと同居しているおかあ(=母)から、次のようなラインが来た。

ニャン君の手作りリュック

で、届いた画像が下記の通り。

接着中のため、クリップつけてるらしい。
横ナナメファスナー♪
細部へのこだわり

生地とか材料を買って、自分で縫って作ったそうな。(ちなみに本皮)

・・・ヤバくない?

すべて手作り!

職人かよ・・・ッ!!

実は洋裁関係のアルバイトしてました、とか、デザイン学科出てる、とか一切無いんだよ? フツーの大学(理学部)出て、部活も運動部でアルバイトとかしたことなくて、このスキルを習得出来るような人生経路をどこでも踏んできてないんだよ? 無論、美術関係(美術部とか習い事とか)にも一切関わったことがない。

そしてこの出来よ。相変わらずメッチャ器用。とても素人が作ったと思えない出来映え、そしてデザインよ。

って身内をベタ褒めしてるけど、ホントこのクオリティヤバくないですかー?

歯医者とかに行った時「そのバッグどうしたの?」って言われて、「自分で作った」って言うと、おったまげられるそうな。(第三者も公認

てかさ、

進路(進むべき道)間違えてるだろ……!

シガナイ派遣社員をしている場合じゃないのではないだろうかッ!

ニャンは研究者気質(器用×黙々作業が好き×対人やや不得手)だから、きっとこういう職人芸とかが適職だ。

ちょっと日本語に弱くて、文献をあさって文意を理解したり、自分の考えを文章にしたり人と会話したりが苦手なので、理系の大学をなかなかの成績で卒業したところで、学者になどなれず、なんだかもったいない感じで社会におっぽり出されてしまった。

そしてニャンはこういう事を平気でやってのけるくせに、決して周囲に吹聴ふいちょうしたりしない。黙って勝手に仕上げて、黙って勝手に日常生活に溶け込ませている。(ホントもったいない。)

だから、私がネット網に垂れ流すことにした!(一応本人の了解済み。)

なんでゼロから作ろうと思ったかわからんが、(たぶん、思ったようなデザインのが無かったから、「んじゃ作るか」ってなったと思う。)生地やらファスナーやらの材料を買って、ミシンを駆使して、コツコツ作って仕上げたらしい。ニャンのことだから、ネットとかで調べて全部自分で考えて作ったんだと思うが、にしても素人がここまでやるか? やろうと思ってここまで出来るのか??

私には出来ない。

時間はかかったらしいけど、それでもきちんと粘り強く続けて、最後まで仕上げたっていうのが、我が弟ながらすごいと思うのだよー。

姉と違いすぎる! 猫の手の方が器用だった件について

弟は昔から、やれば人の目に留まるようなあっと驚く物を作り出し、評価されてしまうような才能があった。ロックでアバンギャルドなヤツではなく、丁寧で非の打ち所のないようなものをあっさりと仕上げる。

幼い頃、塗り絵コンテストでは姉弟で同じものに応募して弟ばかりが入選し、若かりし頃は、大好きなくりぃむしゅーの有田哲平氏にラジオでコメントを読み上げてもらったことがあると言う。こういうのも引きというか、一風変わった何か独特の才覚というものが影響するものだよね。

スポーツをやっても、天才的な能力を発揮して、とかいうのではなく、静かにコツコツと練習を積み重ね、いつの間にかそこそこまでうまくなっている。

今はゴーストタウンと化してるそうだけど、ブログをやっても、公式サイトから感謝の連絡が来るくらい、その界隈では有名なサイトだったそうだ。(ゲームの解説ブログだそう。)

几帳面だから、そういうのを平気でやる。そしてそれを、決してひけらかしたりしない。周りも気づかぬうちに黙ってやっていて、いつのまにかビックリ仰天させるのだ。聞かれればまぁ話さないではないけど、自分から喋ったり、知ってもらおうとすることには興味を感じない様子。でも褒めればデレデレ照れながらそれなりに喜ぶ。シャイなのかも? 謙遜してる訳ではないが、自慢するということもない。

才能型と言うのだろう。時々こういう器用なタイプの人間がいるよね。そしてその才能とやらを活かそうとすることに価値を感じないというかね。倍憎たらしいよね。

私はメッチャクチャ不器用タイプ。やってもやってもまるでダメ。他人の10倍も20倍もやって、やっと背中が見えてくるか否かの位置に立つ。口ばかりで実行力が全然伴わないし、体力も弱いから休んでいるうちにどんどん差を広げられてしまうクチ。

本当に自分が嫌になるのだ。でも、それが自分だから仕方ない、と、歯を食いしばってなんとか努力的なヤツをしようとしているけれど、こーゆー才能みたいなものをハナから持ち合わせている輩は、私みたいな不器用凡人を軽々と飛び越えてニャーと鳴く。

だから弟が、喉から手が出るくらい羨ましい。

そして私は低能なくせに自慢したい。

でも低能だから見向きもされず、人々の目はニャンの方へと流れる。

無能な私がいくら悔んでも、ニャンはどこ吹く風。本物猫みたい)

本当に、私は弟とは真逆なタイプだ。

でも、真逆ということは、弟には出来ない事がきっと私には出来ているはずであって。

弟は弟なりに、姉のことをどこかではものすごく羨ましがっていたのかもしれない。隣の芝生は青いのだ。

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