執筆大好き桃花です。
恋愛ノベルゲーム「悪魔執事と黒い猫(あくねこ)」の二次創作で短編小説を書いてみました。
ドキドキ・キュンキュンしていただけたら嬉しいです!
【注意事項】
下記作品は、恋愛ノベルゲーム「悪魔執事と黒い猫(あくねこ)」を題材に、私が書いた二次創作の短編恋愛小説です。
可能な限り元ネタの設定・構成・性格等を崩さないよう配慮しておりますが、私自身まだ元ネタのストーリーを完全に読み切れていないこと、元ネタのストーリー自体も途中であること、等の事情もあり、矛盾や乖離が生じる可能性もございます。
また、個人で作成した作品ですので、今後の本家様のストーリー展開には一切影響いたしません。
あくまで素人の二次創作であることをご理解いただいた上で、お気軽にお楽しみください。
(対象年齢:自傷トピックを扱っておりますので、R15(15歳以上)とさせていただきます。ドキドキしたい女性向け。)
※本作品は「その①ハウレス編」「その②ボスキ編」の続きのストーリーとなっております。その①②を読まずに本作だけでも充分お楽しみいただけるかと思いますが、気になる方はその①②もお読みいただけると嬉しいです。
花が好きでとても詳しい。
要領がよく、他の執事の手伝いをするが、ずる賢い一面もあり、報酬を要求したり、借りとして覚えている。
仕事の担当は屋敷の庭設備係。
好きな食べ物はチェダーチーズイートンメス。苦手な食べ物はきのこ。
狡猾なアモンに苦手意識を持っていた主だったが、その弱さに触れたことで、彼に惹かれていく。
その③ アモン編 『無償の愛』
疼き(うずき):主視点
この頃は平和だった。もちろん時折天使は現れて、そのたびに討伐に向かうのだけど、それを除けば平穏な毎日が続いている。貴族からの無理な依頼がほとんど無いのが大きな要因かもしれない。
日中来られる時にはちょくちょく屋敷に顔を出し、いろんな執事と話をする。彼らとの会話は安心感を与えてくれたり突拍子も無かったりして、普段の気疲れやストレスをスッと緩めてくれる。
天気がいい日には、アモンが庭に撒く水にかかった虹なんかを眺めて、心を和ませている。ゆったりとした気分でいると、突然ギャッと悲鳴が上がった。
「ちくしょうテメェ、俺に水ぶっかけやがったな」
「げっ、ボスキさん、こんなとこで昼寝なんかしてるからっすよ」
「お前は何度同じことを繰り返せば学習するんだよ」
「それはボスキさんだって一緒っす!」
そんなやりとりを見て、笑った。
そんなある日のことだったから、なおのことびっくりしたのかもしれない。
ムーと一緒に廊下を歩いていると、背筋がゾッとするような恐ろしい音が響いた。月も出ない闇夜の底に沈む湖面を、巨大な魔物が手のひらで叩き付けるような……。ピシャッ、ピシャッ、と不気味な沈黙を挟みながら、その音は続いていく。
私はムーと顔を見合わせた。以前も同じ状況に遭遇し、ボスキに「いつものことだ」と釘を刺されたことがあった。
「うー、この音は、アモンさんの……」
鞭の音の合間に、すすり泣く声が差し挟まれる。胸が締め付けられて、放っておくことは出来ない。
「行こう」
私は勇気を出して、その場に乗り込んだ。
アモンが自らの体を痛めつけている映像がこの目に飛び込んできた時、左手が強く疼いた。そしてまるで手枷のように、体の動きを封じ込めた。わななく左手が私を前へ進ませない。
もうとうの昔に〝卒業〟したはずの記憶がなぜ今……?
私はその場所にいながら、思考だけが全く別の空間に瞬間移動したみたいな奇妙な感覚に陥っていた。自分がどこに立っているのかわからなくなる感覚。時空が歪むみたいな、気持ちの悪い……。
「主様、主様!」
脳内に混線してくる黒い光をすり抜けて届いたムーの声に、私はハッと我に返り、呪詛を振り解いてアモンの元へと駆けつけた。
アモンは私の姿に気づくと、涙で満ちた顔をあげる。
「お願い、やめて!」
彼が自らを罰する武器を持つ手を強く握りしめ、私はアモンに訴えかける。彼の意識に少しでも、私の声が届くように、彼のすぐ傍に近づいて。アモンもさっきの私みたいに、ここじゃないどこか遠くを見ているみたいだ。
本当にこれはただ、彼が心配だとか可哀相だからとか、そんな他人目線の気持ちからではない。アモンが自傷していると、私自身が痛い。それだけだ。
……わかってる。こういう事でもしなければ自分の苦しみをどうにも追いやれない辛さ。そのことが他人から見た時に、気違いじみたイタい人の行為であると敬遠される苦しみ。
でも、アモンの気持ちのすべてを私が理解することは出来ないし、どんなに思いを込めた言葉を送ろうと、そのすべてがアモンの気持ちを完全に救える訳ではないということもわかってる。
私はアモンに、目で気持ちを送る。言葉に出来ない、私なりの思いを託して。
焦点が定まらずにいたアモンは少しずつではあるが、目に色味が戻ってきた。
「主様……?」
「アモン、私にあなたの気持ちをわかってあげることは出来ないかもしれない」
アモンの今にも割れそうな目が、私を見ている。
「でもね、でも……」
やっぱり、言葉にはならないのだ。自らを傷つける者の気持ち、他の誰に理解出来よう。胸がいっぱいになって何も考えられなくなった時、自分の内側のどこか深いところから言葉が出てきた。
「もう自分のこと、傷つけないで欲しいの。私が辛いから……」
涙が溢れていた。ひとたび目頭が熱くなったと思ったら、止まらなかった。自分でも不思議なくらい、抑えがきかない。
「主様……」
かえってムーとアモンに心配そうな顔をさせてしまった。私が落ち着いた頃には、アモンの気持ちもだいぶ整ったみたいだった。私はその間ムーに持ってきてもらったバスタオルをアモンの背中に掛け、一緒に立ち上がった。
私はムーとともにアモンを連れて、医療係のルカスの元を訪れた。ルカスは突然の訪問に驚いたが、すぐに状況を理解し、手早く治療の準備を始めた。
「ルカス、お願いね」
「承知いたしました」
私はアモンに目で挨拶をし、扉を閉めた。
途端、張り詰めていたものから解き放され、ドッと体に重みが加わる。
仕方ない、ちょっと私には刺激が強かった。しばらくそういうことからは距離があったから、心が振り子してくるのに大きな力を要したのだ。
「アモンさん、大丈夫でしょうか?」
「とりあえずルカスに任せよう」
私は、ピリピリと鳴いている手の甲をさすりながら、ムーに返事する。
私の左手には、無数の傷痕がある。
危うい(あやうい)誘因(ゆういん):主視点
私はアモンと共通点が多い。
母親の手一つで育てられたこと。経済的な事情からいろいろ我慢し、家計を支えるために働いたこと。母親に認めてもらいたくていろいろと努力したけど、返ってくるのは暴言と暴力だったこと。そして……。
出会ってすぐの頃、私はアモンの見返りを求める狡猾な性格を知り、境界線を張っているところがあった。人の裏表がある思惑とのやりとりは、心をすり減らしてしまう。そういうものを避けたい気持ちからであった。
もちろんそんな彼の性格も、生まれつきの部分だけでなく、過去の境遇に大きく影響を受けているのは間違いないだろう。以前、話してくれたことがある。
執事の一人として傍にいてくれる以上、私も彼と仲良くなりたいとは思っていた。でも人として、合う合わないはどうしてもある。
そんな私に、彼は少し似ている点が多すぎた。あまり近づきたくない、とは言ってられないくらいに。
最初私はアモンを無意識にも遠避けているところがあったけど、彼のことを少しずつ知るたび、食虫植物に誘き寄せられる虫みたいに、どうしても意識が引き寄せられてしまうことに抗えなかった。その先に待っているのは粘着性のある監獄と知りつつもだ。
アモンは普段、結構楽しそうに生活している。庭仕事には真面目に取り組み、喜ぶ時には笑顔で喜び、嫌なトレーニングは巧妙にサボり、器用に情報の出し入れをしてうまく世渡りしている。一見、彼はただの花とイタズラが好きな青年にしか見えない。
それでも、その裏で何度ああいうことをしていたのかと思うと、私は自らの左手をギュッと握りながら、胸を痛ませるのだ。
闇夜の同行:三人称視点
曲がり角に差し掛かった時、主と鉢合わせたアモンは飛び上がって驚いた。
「うわっ!?! ……んもう、びっくりさせないでくださいよ」
大袈裟なくらいに驚くアモンの様子に、主はつい笑ってしまう。
「アモンは暗いとこ苦手だもんね」
「主様だから正直に言ってるんすよ」
「ついていこうか?」
「そ、そんな……1つ借りっすね」
夜闇に対して主の体を盾に隠れるようにしながら歩くアモン。しばらく歩いたところで、主はポツリと言った。
「そんな生き方、苦しいよ」
「?」
主が言いたいことがわからず、アモンは首を傾げた。
「私はアモンのために、出来ることをしたいだけなの。貸しを作るのが目的じゃない」
主は横に並ぶアモンにというよりも、真っ直ぐ正面の誰もいない所に向かって言う。
「誰かのために何かをしてあげたからとか、あの時こうしてあげたからとか、そういうことをずっと引きずってると、苦しくなるよ」
アモンはなんて返事をしたらいいのかわからない。
「他人に何かをしてあげても、そのことをありがたく覚えてる人って、実はそう多くない。してもらった相手はすぐ忘れちゃうのに、『あの時ああしてあげたのに』っていうのがずっと心に引っかかってるとさ、それが気づかないうちに、相手への恨みにもつながる。それで結局苦しくなるのは、自分自身なんだよ」
主の言葉は、流行遅れのダサい決め台詞みたいに、その場にふわふわ浮きながら漂った。だが主自身もそのことを充分自覚しているみたいに、軽く口走っているところがあった。
「私はアモンに、見返りを求めずに手を差し伸べるってことを知って欲しいな」
そう言って主はアモンに微笑みを向けた。話の趣旨が掴めたアモンは、やっと具体的な返答をすることが出来る。
「そんな、見返りもないのにしてあげるだけなんて、損なだけじゃないっすか。そんなこと、俺はやらないっすよ」
「ふふ。見返りが来なくても、してあげたい、って思う時も人間にはあるんだよ。お返しなんて要らない、とにかくこの人のために何かしてあげたい、って気持ちになることがある。今の私が、アモンのためについていきたいと思うようにね」
これは、俺に対する誘惑の言葉……? にしては間抜けてる気がする。やっぱりこの人はぽわぽわしてて、なんか掴めないところがある人だな、とアモンは思う。
「アモンには、いつかでいいから、〝無償の愛〟とか知って欲しい」
アモンは主が何を言いたいのかよく理解出来ないまま、目的地に着いた。
「着きました、ありがとうっす主様」
「うんん、人は誰でも苦手なことはあるんだから、頼っていいんだからね。それじゃあおやすみなさい」
主が行ってしまった後も、アモンは首を傾げた。結局何を言いたかったんだろう? でも考えてもわからなそうだったので、アモンはひとまず寝ることにした。
風に揺れる花:主視点
私は見張り台の上から、庭でトレーニングをする執事達の様子をぼんやり眺めていた。ハウレスのかけ声や、ロノの気合いを入れる声が時折風に運ばれて届いてきた。あんなに頼もしい執事達も、高い場所から見下ろすととても小さく見える。芝生の上で体を動かしながら、筋トレや素振りや、動きのチェックをやっている。
彼らが剣を扱う様子を見るのは、私にとって昔の記憶を呼び起こさせるきっかけを持つものだ。普段は傍に居ても全然平気だ。だがこうして、時折私を引きずり込もうとする思考の裂け目に足を取られた時には、なるべくそこから遠避かるようにしている。
にしても、最近やたらこの〝裂け目〟が現れる機会が多い気がする。
アモンのあの光景を目の当たりにしてからは特に――。
私は、手摺りに掛けていた左手を右手で強く掴んだ。
手の甲が、ピリピリする。もうすっかりただの痕に成り下がったはずなのに、なんで今更こんなに訴えかけようとしてくるのだろう?
私は、重ねた両手の上に顎を乗せ、深く溜め息をついた。
「あれ? こんなところで何してるっすか?」
この場所に人が来ることは滅多にない。だがこの時たまたま姿を現したのは、アモンだった。私は振り向くのに少し時間を稼ぎ、きちんと笑顔を作れるようになってから、振り返った。
「アモンこそ、どうしたの?」
「この先にある倉庫に道具を取りに来たっす。ちょっと覗いてみたら、健気に咲く一輪の美しい花が風に揺れてたんでねー」
アモンがたぶらかすように怪しく笑う。今の私はちょっと適当にあしらえなくて、無理に笑ってごまかした。
「どうしたんすか? ノリが悪いっすね」
そう言いながら中に入ってきたアモンは私の横に並んで立った。
「アモン、あのね」
「ん?」
「この間、なんか偉そうなこと言ってごめんね」
「偉そうなこと?」
「前、夜にアモンと会った時に……」
「ああ」
アモンは思い出したようだ。
「主様、そんなこと気にする人なんすか?」
アモンはそう言いながらも明るく笑って、
「確かに、何言ってるかサッパリわかんなかったっす」
とおちょくった。私は苦笑しながら、今日はアモンと別れた後でもっとヘコみそうだな、と思う。
「……わかんなかったんで、詳しく教えて欲しいっすね、〝無性の愛〟のこと。主様から」
アモンは私の目を深く覗き込みながら、妖しげな笑みを浮かべた。
これがアモンだ。小悪魔のように相手を幻惑する。本気で言ってるんじゃなくて、あくまで冗談で相手の反応を楽しんでいるのだ。
私はやっぱりうまく返事が出来なくて、必死に笑顔を浮かべた。
「あれ?」
アモンは私の反応に満足出来ない様子だ。
「なんか大丈夫っすか? 何かあったっすか?」
アモンの声は急に切り替わり、慌てた様子で言った。
この人も、決して根っから悪い人ではない。ちゃんとこうして、目の前にいる私のことを気遣ってくれる優しさがある。
「うんん。じゃあ今度、教えるね」
やっと私はうまく微笑えた。アモンもほっとしたのか笑顔で、
「約束っすよ」
と言ってくれた。
庭仕事:主視点
アモンはパッと見ひょろひょろしてて、力は無さそうな執事だ。それでも、こんなに広い敷地に生育している多くの植物を、すべて彼一人で世話している。草刈りや枝払いなど、庭仕事は案外体力勝負なところもある。でもアモンは嫌そうな顔一つせず、毎日喜んで外へ向かう。
「へへっ、明日くらいには見頃かな? 楽しみっすね~♪」
「お、随分大きくなったっすねー。もっと育つんすよ♪」
そんな言葉を花の一つ一つに語りかけながら、嬉しそうに庭を動き回る。アモンは「これが俺の仕事っすからね」とは言っているが、たぶん仕事として割り当てられなくても、彼は進んで花の世話をするだろう。
いいな――。
アモンの楽しそうな様子を遠くから眺めていると、本当に羨ましくて仕方ない。
好きなことがそのまま仕事になっていること。没頭出来るくらい好きなことがあること。きっと、どんなに心を挫くことがあっても、花を育てるということに意識を向けるとアモンは頑張れるのであろう。生き甲斐みたいなもの。
アモンの姿を見ていたら、彼に育ててもらっている花のことまで羨ましいなと思えてきた。
「あれ?」
アモンは花に水やりをしようと思ったようで、私が腰掛けていた水道の方に歩いてきた。
「主様、こんなところでどうかしたんすか?」
「アモンが花の世話をするのを見てたの」
「え、いつからっすか?」
「結構前から」
アモンは照れ臭そうに笑う。いつもの下心ある笑みと違って、恥じるアモンの笑顔は可愛いくらいだ。
「んもー、声かけてくれたらすぐにお部屋までお連れしたのに」
「アモンの働きぶりを見てたかったから」
これは本心だ。アモンが自分の好きなことをしている時の生き生きとした様子は、ずっと見ていられる。好きなことに没頭している人が私は大好きだ。
「えー? ……あ、さては俺を観察して、俺の弱みを握ろうとしてたんすね?」
そんなつもりは全く無かったので、私はきょとんとして、返す言葉を失ってしまった。
「あ、いやいや、何でもないっす。じゃ、ちょっと水撒きだけするんで、それが終わったら一緒に部屋にいきましょうっす」
愛の指導:主目線
アモンは部屋に入ると、すぐに室内に活けてある花の様子をチェックし、美しさを整えた。
一方私の方は、椅子に腰掛けながらも、先程のことを考え込んでいた。
私は本当に、花の世話をする嬉しそうなアモンに目を奪われていただけ。よほど好きなんだろうな、と思うと、そういう人を見ていて微笑ましくなるのだ。でもそのことが、弱みを掴むために他人を観察する行為にすぐ結びついてしまうアモン。彼の過去の経験から、そういう発想になってしまうのは致し方ないこと。それはわかっているのだけど、なんか、モヤモヤしてしまう。彼の人生は疑いベースになっているのだ。そこに私が手を出すことは出来ないのだろうけど……。
アモンは簡単に部屋の整頓を終えると、私の方に向き直った。
「さて、じゃあ主様、〝無性の愛〟について、俺に指導してもらってもいいっすか?」
アモンの声色はねっとりと絡みつくような色気を醸し出していて、いや、私の中じゃちょっとそういう雰囲気のテーマじゃない、と呆れる。呆れながらも、演技とかメチャクチャうまそうだな、俳優とか合うんじゃないかな、とかっていう訳わかんない感想に襲われる。一歩引いて見れば、相手をドキドキさせるこの空気作りにおいては、アモンは一流だと認めざるを得ないということだ。
「その身を以て教えて欲しいっす」
アモンのセリフに動悸がしなかったかと言えばそんなことはないが、私は彼の甘い誘惑を程々にスルーし、マイペースを心がけて話し出した。
「アモンはもう、知ってると思うよ」
アモンは一瞬頭に疑問符を浮かべたが、すぐに自分を取り戻して言った。
「それは、どういうことっすかね?」
私は、ついさっきまで楽しそうに庭仕事をしていたアモンの様子を思い返した。あの時の無邪気な顔。本当にただ、好きだからやってる、という真っ直ぐさ。アモンは本当に、ただのズル賢いだけの執事だろうか?
「アモンは、どうして花を育ててるの?」
花というキーワードを不意に出されたアモンは拍子抜けしていた様子だったが、これまでの誘惑モードをすっかり放棄すると、真面目に考え出した。
「それは、やっぱり美しいっすからねー!」
つい私にも笑顔が移ってしまう。好きなことに向き合ってる人って、本当にキラキラ輝いている。
「アモンは本当に花が好きなんだね」
「そうっす!」
「お手伝いをさせられてたとかそういう感覚はなくて、最初から花のことが好きだったの?」
するとアモンは少し「うーん」と考え込んで、
「子どもの頃は遊びたかったし、最初は嫌々してた部分もあったかもしれないっすけど、色々知っていくうちに、好きになってったっす!」
「なるほどね」
そう言うとアモンは、花作りの楽しさや意外さ、工夫や豆知識を語ってくれた。花について語るアモンは生き生きとしていて、私まで元気をもらった気がした。
「でも、大変じゃない?」
「まぁもちろん、楽な仕事じゃないっすよー。丹精込めて育てても、虫にやられちゃったりとか、病気になっちゃったりとか。夏は暑いし、寒い時期も手抜きは出来ないし。生き物っすから、こっちが気が乗らないとかっていう理由で世話をサボれないっすしね。でもどんなに大変でも、綺麗に咲いてくれた姿を見た時には、それまでの苦労なんて全部吹っ飛んじゃうんすよね♪ 嬉しくて!」
「アモンは毎日毎日、花の世話をしていてすごいと思う。普通の人だったら、嫌にならずに続けるってなかなか出来ないもの」
アモンは嬉しそうに鼻を掻く。私は続けて言った。
「もちろん、綺麗な花を咲かせてくれる、っていう収穫はあると思う。でも、屋敷で育ててる花がお金を生んでくれる訳じゃないでしょ? それでもアモンは見返りに関わらず世話をしている」
迷路を解き終わったような感覚で、私はにっこり微笑んだ。
「それが〝無償の愛〟だよ」
アモンは音がしそうなくらい、ぽかん、とした表情だ。そんな彼に、私は丁寧に解明の道筋を照らすことなく、結論を述べた。
「結構身近にあるもんでしょ? だからアモンは、もう〝無性の愛〟について知ってるんだよ」
アモンの手記1:アモン視点
正直、この人はバカなんじゃないかな、って思ったっす。 ちょっと何言ってるのかついていけないし、花を喩えに出してもらっても、それは別物じゃないっすかー? 〝愛〟とかそういう言葉、こんな恥ずかしげもなく、男の前で真面目な顔して話すなんて。やっぱちょっと変わってるとしか思えないっすね。 せっかく異性の前で〝愛〟について語るんなら、もっと相手の心をたぶらかすみたいに、うまく惑わしてやらないと。でないと旨味がないっしょ? でも、主様の無邪気な子どもみたいな笑顔はすごくキラキラしてて、今日はなんかものすごく、惹き付けられたっす。もう一度あんな笑顔見てみたいなー、なんて。
凶暴(きょうぼう)な棘(とげ):主視点
私は夕方近くになると、アモンが庭仕事をするのを遠くから眺めるのが日課になっていった。屋敷の庭は広過ぎるし、アモン自身は花の世話に夢中になっているものだから、私に気づくことはほとんどない。気づいても最近は下心を読もうとせずにっこりしてくれて、庭仕事を見られることを恥じらうことはなくなった。
「すみませんっす、もうちょっとで終わるので、待っててもらっていいっすか?」
私はアモンが水やりを終えるまで、花の観賞をして待っていることにした。
アモンが育てる花は本当に素敵だ。綺麗という表現を越えて、すごく生き生きしている。色がパッと鮮やかで、個性を存分に発揮していて、一輪一輪がずっしりと大きい。愛情だけでここまで美しく育つものかな、と不思議に思いながら、絵画を眺めるように近づいたり遠ざかったりしながら花を見ていた。
不意に飛んできた羽虫にびっくりしてしまって反射的に体を動かした時、すぐ傍の薔薇に思い切り手を引っかけてしまった。
「痛っ……」
薔薇の棘は想像以上に凶暴だった。左親指の付け根には、みるみる赤い血が湧き出てきた。
「主様!」
すぐにアモンが飛んできて、私の手を掬い上げるようにして覗き込んだ。
「大丈夫っすか?」
そこでアモンは、瞬間はたと息を止める。私は咄嗟に手を引っ込めたいと思ったが、アモンの両手にしっかりと握られた左手を無理に隠すことは出来ない。
アモンは優しげな表情で私の顔を見つめて、
「すぐにルカス先生のところに行きましょう」
と言った。
私の傷痕は、普通にしてたら知られることはない。だが間近で見られると、そこにいくつもの痕があるのはバレてしまう。
ルカスに止血してもらっている途中、そのことに触れられるのではないかとビクビクしていたが、彼は手際よく出血した部分だけを止血して、包帯を巻いてくれた。その間、特段他の傷について触れられることは無かった。
「さぁ、主様。終わりました。どうか、お大事になさってください」
私も少し気にし過ぎだった。こんな過去の遺物、もう風化して外からじゃ見えなくなってるんだ。
そう思ったら安心して気が抜けた。アモンのあのときの場面に遭遇してからなんか古傷がピリピリする気がして、過剰に意識し過ぎていたのかもしれない。そう、もうこれは〝卒業〟した過去。私は今は彼らに囲まれて、幸せな主。
「ありがとうルカス」
笑顔がこぼれる。
アモンの手記2:アモン視点
いろんな花があるっす。大きい花、小さい花、色もとりどり、育て方も、強さも適応力も性格も、ありとあらゆる花がある。 木に咲く花もあれば、根と茎を持つ花、地面を覆うように咲く花もあれば、岩や水の上に咲く花と、多種多様っす。どんなに同じ種類の花でも、よくよく見ると一つ一つ全部形や色が違ってて、植物にも個性ってあるんだなぁって思うんすよ。 主様は、そのままにしてたら空の色に溶けてしまいそうな、淡い水色をしてるっす。言ってることが意味不明で、空を掴むような、宙に浮いてるみたいな感じがある。でも時折、頬をピンクに染めて、桜のように、綺麗に笑うっす。 俺は女には騙されないっすよー。女ほど怖いものは無い。〝傾国〟という言葉がある通り、女の色香は身を滅ぼすっす。 男女の間には絶対に駆け引きというものがあって、それは、〝取引〟という言葉に置き換えられて、どっちが食うか食われるかの、ゲームみたいなものっす。賢いヤツだけが勝者になれる、ありとあらゆる戦略とテクニックの上に勝敗が決まる、ただの遊戯。相手の反応を楽しみながら、面白おかしく人生に興を添えるための、お遊びに過ぎない。なら思う存分相手をいたぶって、翻弄して、楽しまないと♪ でも主様には、そういう思想が一切通用しなかった。なんかいつも、真っ正直なことばかり言って。色仕掛けしても、照れてはくれるんだけどなんかズレてて、ちょっと、ピントが合わない感じっす。俺が昔信じていたような、子どもじみた、無邪気な幻想を今でも信じてるようなおバカちゃんで。たぶん前の俺だったら、適当にからかって弄ぶだけで充分って感じだったっすねー。 でも、あなたはその真っ直ぐ過ぎる気持ちで、俺を変えてくれた。 あの時から、俺の中にあなたは咲いてたっす。 闇の中に、あなたは現れて、俺の心に、真っ直ぐに語りかけてきてくれたんすよ。
芳しい(かぐわしい)花束:主視点
二人で部屋に入るなり、アモンは声をかけてくれた。
「主様、この間の怪我はもう大丈夫っすか?」
「ありがとう。ごめんね、心配させちゃって」
「とんでもないっす、俺がもう少し気を配っていれば、あんなこと……」
執事達は、どれほど私のことを気に掛けてくれているんだろうか。あれは百パーセント、自分のせいでつけた傷なのに、そんなことさえ彼らは我が事として謝ってくれる。
私のことなんかより、自分達のことをもっと大事にして欲しい、って思う。本当に真っ直ぐで一生懸命で、優しい執事達。
アモンは今日も、美しい花を持ってきてテーブルに飾ってくれていた。特に今日の花束は、煌びやかな包装紙でラッピングしてあって、とびきり綺麗だった。
会話が途切れると、アモンはその花束に触れ、服装の身だしなみを整えてやるみたいに、優しく丁寧に設えた。まるで大事な恋人のウエディングドレスに向き合う新郎のように、想いを込めて。
アモンはそうして美しく整飾した花束を手にすると、彼の姿に見とれていた私の方を向いた。
「主様は不思議な人っす。こんな俺に、〝無性の愛〟なんてものを教えようとした。そんなもの、俺に理解出来ると思います?」
アモンは花束の香りを嗅ぎながら、嘲るような目で私を見た。
やっぱりアモンのことは少し、読めない。私の方から知ろうと近づいても、正面には誘惑させるような芳しい花をちらつかせ、背中の後ろに見えない罠を大量に隠し持っているような不気味さがある。共通点の多さがなんだというのだろう。彼と仲良くなるのは、私には無理なのかな……?
「主様、そんな顔しないで」
アモンは私の正面に歩み寄ると、手にしていた美しい花束を目の前に差し出した。ジャスミンのような甘い香りが、私の気持ちをまろやかにした。
「それは、スイカヅラっていう花っす。花が散った後も葉っぱのまま越冬し、翌春にまた花を咲かせるんすよ。花言葉は、〝愛の絆〟、〝無償の愛〟」
私は、アモンに手渡された花の香りに心を傾けていた。
「主様じゃなかったら、俺はきっと考えようともしなかった。でも、主様に言われた言葉だから、真剣に考えたっす」
そう言ってアモンは、私をじっと見た。
「主様は俺にとって、特別な存在なんすよ」
アモンの声色が急に変化し、哀願するような痛切な響きを伴って、鼓膜をザラザラとこすった。そこには背後に隠した手札の一切もかなぐり捨てたような切実さがあって、胸に迫ってきた。かと思えば私はいつのまにか、アモンの真っ直ぐな視線に、恋に落ちそうな気持ちになっていた。
「でも主様は、もう二人も射止めちゃった人っすからね~」
「えっ……!」
顔から火が噴き出る思いだった。
「俺が気づいてないとでも思ったっすか?」
「えっ、何? 何を知ってるの!?」
「さぁー、どこまで知ってるでしょうっすかね~♪」
アモンがからかうように笑う。私は顔中がかあっと熱くなって、汗が出た。
アモンはあたふたしている私の様子を観賞するように眺めながら、さらりと軽い、雑談をするような口調で話し出した。
「俺はハウレスさんとかボスキさんとかのように、強くないっす。戦力だけじゃなく、心も。だから、到底あの二人には及ばない、主様の隣にいるのは俺じゃない、って、諦めてました」
二人の名前が出て、私の心臓は二度、飛び跳ねた。アモンの声からは、彼がどういう気持ちでそのセリフを言っているのか、判断出来ない。
「正直、あのことがあるまでは、俺も主様のこと、弄んでたっす。だって主様、反応がメチャクチャ面白いんすもん♪」
アモンはチロリと舌を出し、楽しそうにカラカラ笑う。
「うん、でもやっぱり、自分を責めそうになった時。どうしても主様のこと思い出して、主様に傍にいて欲しくて、主様に温めてもらいたくて……。これまではただ、自分一人で背負って覆い隠そうとしてきたっすけど、主様が俺の闇の中に手を伸ばしてくれた時から、俺は、自分以外の外のものに頼ってみたい、って、思ったっす」
アモンはぼんやりと虚空を見つめていた。その何もない空間には、あの時の光景が映し出されているんだろうか。
「そして主様だって、この傷を癒してくれる人を求めてるでしょうっすから」
そう言うとアモンは私の左手を取って、傷跡の上に唇を乗せた。薔薇で怪我した所じゃない、昔からあった傷跡の上に。やっぱりアモンは、気づいていたのだ。何年経っても消えない傷跡を。そしてそれが、故意に作られたものであるということに。
「支え合いたいっす、痛みを抱えた者同士」
少し乾いたアモンの声が、私の手の甲に覆いかかる。
自分の経験してきたことが大きいのか小さいのかなんて、他人と比べることじゃない。私が乗り越えてきたことだって言葉にしてしまえば、他人にとってはただのありきたりな出来事。どんなに共感力や想像力のたくましい人にだって、他人の気持ちを理解することは出来ない。
自分のことをわかってもらおうなどと口を開いたところで、どうやら他人にとっては馴染みない異国の世界のことみたいで、ぽかんとされ、距離が出来て、浮いしまうのがはっきりわかる。この世の中で、私だけが分厚い霧で隔てられた別の次元で生きてるみたいだ。
勇気を出して打ち明けることなんてしなくていい。理解されることなんてない。みんな、自分が生きていくのに精一杯で、他人のことなんて正直かまってる暇がないのだから。
固く閉ざされた信頼の扉を開け放った先に、誰かが笑い続けてくれたことがあった? 困った時にその人はずっと自分の味方になって、いつも手を差し伸べてくれた? ……人には足があるのだから、同じ場所に留まり続けることは絶対にしない。
別に格好をつけて「ヒトリで生きていく」なんて言う必要はないの。コミュニケーションという渦の隙間から少し離れて、黙って目を閉じていればいいだけ。表面上だけ微笑える術を身につけたら、ほら私だって、〝普通〟にうまく溶け込めるから……。
――そんな私のことを、あなたは知りたいと言ってくれるの? この傷痕のことも、心に出来た傷のことも全部、話して欲しいと言ってくれるの?
いつも他人との間には見えない幕が出来てた。
同じ傷口で語れる言語は同じものだから、私はあなたとなら、同じ言葉で通じ合えるのかな……?
秘めやかな盗取(とうしゅ):主視点
夕陽がうまい具合に部屋に差し込み、アモンの目を少しイタズラっぽく光らせた。彼はみるみる夜に近い表情になって、私に狙いを定めた。
「二人との関係はそのまんまでもいいっすよ。俺は、あなたの心だけを盗み取るっす」
そう言うとアモンは、私の肩に大きく腕を回し、すっかり私の身体を自分の縄張りの中に引き込むと、反応を楽しむようにじっくりと時間をかけて私の唇を貪りにきた。焦らすときのアモンの視線に敵う者は他にいない。怪しくて、余裕があって、闇深くて、卑劣だ。アモンは私の口元を掠めるように睨め回すだけで、なかなか飛び散りそうな気持ちを楽にしてはくれない。逆の手が私の背中を這うように触れ回ると、電気が走ったようにそこだけ心地よく痺れていった。私はたかが一回のその作戦ですっかり参ってしまって、心臓が狂ったようにドキドキして止まらなかった。
「主様ぁ……」
彼の吐息が私の頬に放たれる。私はもう耐えられなくて、ギュッと目を閉じる。
「目を開けてください。俺を見て……」
胸は動悸で爆発しそうなのに、アモンにそう言われると、呪文にかかったみたいに私は言いなりになってしまう。
「そう。美しいっす」
そう言ってアモンは私の顎にしっかりと手を添えて、その両眼で私の目に恐ろしい程の色気を叩き込みながら、ゆっくりと味わうように、唇を近づけてきた。
「ふ……」
思わず吐息が漏れてしまう。重なり合った唇が熱くて、溶けてしまいそうになる。アモンはそのまま、吸い付くように、私と体を密着させて抱き締めた。全身が熱くて頭痛がする。自分の息が荒くなってしまうのを止めることが出来ない。
アモンは一度唇を離すと、確かめるように「うん」と呟き、また私の顔に覆い被さってきた。アモンの唇は湿り気を帯びていて、まるで花に水を与えるように、私の唇を潤していった。
「はぁ……」
何度もそんなキスを受けていられなくなって、私は彼の胸の中に顔をうずめた。もう全身に力が入らなくて、たぶん私はもう、彼にされるがままだろう。
「おや、もうギブすか? ホント純情なんだから……」
からかってるのか本気なのかわからない。それでも、私の方は言い返すことも反撃することもかなわなくて、彼の胸の中ですっかり息をついていた。
「主様……」
頭の上に降ってくる声が少し優しくなった気がした。もう彼にどこまでのこともされるだろうと思っていたけれど、アモンは私の身体を抱き締めたまま、私が落ち着くのを待ってくれていた。
長い時間をかけて息の整った私が顔を上げると、アモンは少年のように優しい目で私を見た。
「主様。あなたが愛しくて仕方ないっす。俺はあなたの隣にいるべき男なのかわかんないっすけど、あなたのことを傍においておきたい」
そしてもう一度顔を近づけて、包み込むように優しく微笑った。
「あなたのためなら、何もいらないっす。言葉も実感も、主様が教えてくれたんすよ」
(〝無償の愛〟のこと?)
声にする前にアモンは私の唇に、真っ直ぐで本気の想いを重ねてくれた。
とはいえアモンは小悪魔執事。翌日からはいつもの調子に戻りつつも、虎視眈々と機会を窺う要領の良さを持ち合わせている。前より少しだけ明るくなったような気はする。
アモンは私の〝心を盗み〟に来る時は、スイッチが切り替わる。彼がどんなに近くに居ても〝通常モード〟の時は平気なのに、その切替が起きると、電気がついたみたいに私の胸は高鳴り始める。
アモンの蠱惑的な目が私の心を嘗め上げるように滑り、マズイ、と思った直後に私は彼の手中に落ちている。
アモンは一秒一挙手一投足も無駄にせず、転がすように私をドキドキさせていく。私は毒を盛られたウサギみたいに、たちまち呪いにかかってしまう。
アモンの舌ピアスが、私の歯の内側にカチカチ当たる。飲み干すようなキスの隣で、首筋や耳周りをアモンの手がじっとりとなぞってゆく。もう限界、というところで、アモンは私の舌を噛む。
アモンの上手いところは、それらの光景が絶対にボスキにもハウレスにもバレないよう徹底されていることだ。彼の手抜かりの無さには本当に舌を巻く。鮮やかなくらいにすべてが巧みだ。
あれからもアモンは自分のことを責めてしまいたくなる時があるみたいだけど、そんな時は、私が彼のことを抱き締めてあげる。少し取り乱しかけた子どものようなアモンも、私の腕の中で、時間をかけて徐々に落ち着いていく。
今だって思う。私に彼のすべてを理解することは出来ない。
それでもこうして、アモンの背中をゆっくり撫でながら、一番近くでその傷をなぞることくらいなら出来るんじゃないのかなと、私は思う。
アモン編 終わり
アモンについて(桃花的感想)
アモンくんについて
他の執事も結構共通点があるんだけど、アモンくんは特に共通点が多くて、ほっておけなかったよ。あんまり闇属性の話は表に出さない方がいいのかもしれないけど、かえってそういう部分がどうしようもない何かを救うこともある。私が「あくねこ」に出会ったように。と、思って、今回はヤミっこ主桃花のリアルも織り交ぜて書いてみました。なるべくアモンくんを前面に出すことを忘れず、ドキキュン要素も入れたので、その点はお楽しみいただけるよう気をつけたよ。ホント執事のみんなには幸せになって欲しい。
自分の文章に自分でツッコむ
「二人との関係はそのまんまでもいいっすよ」ってそれじゃあさ、この調子で全員巡ったら、ここは「デビルズ・パレス」じゃなくて「修羅ズ・パレス」になっちゃうよ。怖い。
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