摩訶不思議なニャンだーランド⑤~ニャン語録その2~

アイキャッチ(にゃん5) ニャン

さて、今回は、「ニャン」というあだ名を持つ我が弟の迷言をいくつかご紹介しようの回その2だ。

まえがき

本記事を読むに当たり、必ず覚えておかなければならない前提条件は次の通りである。

ニャン(=弟):根っからの理系で、日本語がトンチンカン

姉(=私):根っからの文系で、弟とは趣味・価値観等真逆

ニャンは気難しい性格で、よくピリピリしてたりする癖に、ぼけーとしてるところもあって、ほろりと口からこぼれる言葉はなんとも奇想天外、毎度周囲を驚嘆&爆笑の渦に誘う。

ちなみに、弟のあだ名の由来についてはこちらの通り。元の名前からは(直接的には)まるで似つかないこのネーミングを本人も結構気に入っているらしく、ラインのアイコンがジバニャンであることからも、本人にも猫らしい自覚?はあるようだ。

参考:弟ニャンが、ペイントソフトで、パソコンのマウスだけで描いた絵がこれ↓(10年以上前?)一時期私はこれをデスクトップの背景にしていた笑。この無駄に時間の費やされたカクカク感がなんとも言えない。

※デスクトップ背景用画像のため、アイコンが多数並ぶことを想定し、左側は少し空けてある。(猫の癖に意外と気が利く。) 

ペイントソフトでマウスだけで描いた絵(ニャン画)
キャラご紹介

ひこにゃん:滋賀県彦根市のマスコットキャラクター(ゆるキャラ)。→公式HP

かねたん:山形県米沢市のマスコットキャラクター(ゆるキャラ)。2009年大河ドラマ「天地人」でも有名となった「直江兼続」がモデル。→公式HP

ニャンの特徴の1つに、「無駄」というものに異様に惹かれる習性があるらしく、こういった一見何の足しにもなりそうにない時間を贅沢に満喫している。(本人は「忙しい」と口走っているが。)

※その他のニャンの一見無駄な才能→手作りバックの話

虫が光に集まる習性を〝走行性〟と言うが、

猫が「無駄」に集まる習性を名付けるならば、〝走無駄性〟と言えよう。
(っていう名付け自体がもはや無駄だ!)

今回もきっと、多忙を極める皆様に、最高に無駄な時間をご提供できるに違いない!

「フランケンシュタイン」

「フランケンシュタイン」のことは、誰もが知っているのではないだろうか。

有名な話なのでご存じな方もいらっしゃるとは思うが、念のため説明しておくと、

あの、頭にネジの突き刺さった、顔の四角い、顔色の悪い、口数少なそうな、額や頬につぎはぎの傷跡が入ってる、コート着てる大男、

イメージ図(絵が適当でマジごめん;)

というのは、「フランケンシュタイン」ではない!

フランケンシュタインとは、あの「怪物」を作った学者(大学生)の名前であり、
生み出された「怪物」については、〝名前はまだ無い〟(『吾輩は猫である』風)。

私事ではあるが、私は自分のあまりの読書量の少なさに、

「これじゃならん! 死ぬまでにちゃんと名作と言われる小説をちゃんと読んでおこう!」

と思いたち、少しずつではあるが、誰もが耳にしたことのある有名作品を読んでいる途中である。

その中でも「フランケンシュタイン」は、実は昨今最も感動した小説の一つだ。

  • 勝手にホラーだと思ってたけど、悲劇だった(桃花体感)・・・!
  • 作者(執筆当時)は二十歳くらいの女性だった!
  • 「フランケンシュタイン」って怪物じゃなくて、人の名前だった(←知らなかった恥)

とかいろいろびっくりしたのだが、本作についてはまたどこかでご紹介したいと思う。

さて、当時私の中では激熱だった小説「フランケンシュタイン」を持って帰省し、自室の机に置いていたところ、それを見たニャンは言った。

「あ、アインシュタイン?」

アインシュタイン
アインシュタイン……のつもりだ!(桃花画)

< へ?

いやそれ、ちょっと本のジャンルが違ってくるな?

分類

アインシュタイン → 伝記棚、科学棚

フランケンシュタイン → 小説棚、ホラーくくり

さすが理系、と思ったことよ。似てるものを見ると、自分の興味ある事柄の方に引っ張ってきちゃうよね。

かの有名な、「雪が解けたら何になる?」

って質問に対して、

問い「雪が溶けたら何になる?」

①水になる。(と答えた人は)→理系

②春になる。(と答えた人は)→文系

ってのを思い出した。(誰が考えたんだろうね?)

ちなみに超文系の私の答えは「水!」だったぞ!?(なんか映像で考えた気がする)

そこで考えた。新たな文系or理系判定テスト!

「~シュタインといったら誰?」

新たな文系・理系判定テスト「~シュタインといったら誰?」

①アインシュタイン。→理系

②フランケンシュタイン。→文系

・・・いや、無いわ笑(8割方①だろうな)

村八分

村八分むらはちぶとは、村落(ムラ)の掟(=ルール)を破った者を共同体から追放し、絶交するという制裁行為(罰)のことである。いわゆる地域ぐるみの差別、いじめのことだ。「共同生活における十の関わりのうち、葬式の世話と火事の消火という二分以外は一切関わりを絶つため」というものが語源であるとされている。(諸説あり。)

なんとも恐ろしい言葉である。江戸時代まで実際に行われていたとされているが、現代においても、「ハブる」というような意味合いでこっそり用いられていることもあろう。

そんな、なんともナイーブで難しい歴史上の言葉を、かのニャンが使おうとしたのがそもそもの間違いである。

テレビを見ながら、かな、(又聞きなので詳細は不明。)ニャンは言ったそうだ。

「あー、こりゃ村八分むらはちぶんだな」

ム ラ ハ チ ブ  🖤

見下すように言っておいて、なんか一気に可愛くなったぞ?

追いやる気、なくない?

キメ顔で難しい言葉を使い誤った時というのが最も恥ずかしいものだ。

ニャンが喋ると、シリアスな場面がこうして一気にほんわかする。(望ましくないが。)

「ムラハチブン」なんて言われると、程よい腹加減の目安みたいだよ(腹八分目)

天気予報で・・・

お天気アナが、真顔で、なめらかな美声で穏やかに、

「今日の日本海側は、しけるでしょう」と言うたびに、

ニャンはニタニタ笑う。

どうも、「しける」に反応していたらしい。

気分がすぐれない、しょげる、の方の「しける」に感じられて仕方ないようだ。

ちなみに「しける」の意味は、

時化しけ

1 風雨が強く、海が荒れる。また、海が荒れて不漁になる。「海が—・ける」

2 金回りが悪くなる。けちけちする。「当節はどこも—・けた話ばかりだ」

3 気持ちが落ち込む。しょげる。ふさぎ込む。「—・けた顔」

出典:デジタル大辞泉

で、文字や由来としては同系統であるようだ。(同音異義語とかではない)

その頃、クソガキ世代だったニャンはよく友達同士で、

「なえるー」「シケるー」ってのを口走っていた。

意味として同系統なんだけど、なんか微妙にズレているように感じられるのはなんでなんだろうか?

半分ふざけて使っていた言葉を、ニュースの真面目トーンで発声された奇妙なニュアンスの違いかなと思うが。

燕尾服の話

テレビを見ていた時、おかあ(=母)が、立派に着飾った歌手を見て言ったそうだ。

「この歌手、燕尾服着てるのかな」

 注意:「燕尾服」とは、こういうホタルみたいな(ツバメが正解か)男性が着る服↓

それを聞いたニャンが言った。

「ん? ビニールの服ってこと?」

それってもしや、〝塩ビ〟服、のつもりか? 

笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑 笑

注意:塩ビ=塩化ビニール

ポリ塩化ビニル(ポリえんかビニル、polyvinyl chloride、PVC)または塩化ビニル樹脂とは合成樹脂(プラスチック)の1つで、塩化ビニル(クロロエチレン)の重合反応で得られる高分子化合物である。塩化ビニール塩ビビニールなどと略される。軟質ポリ塩化ビニルは、ソフトビニール(Soft Vinyl)、ソフビとも呼ばれる。しかし「ポリ」または「樹脂」を略した呼称は、その原料である単量体の塩化ビニルと混同するため、単量体の塩化ビニルを特に塩化ビニルモノマー (vinyl chloride monomer, VCM)と呼んで区別している。焼却によりダイオキシン類が発生するとして、懸念が示されたことがある。

出典:Wikipedia

理系脳の頭ではそう聞こえるのか。

・・・っていうか、日本語知らないんだな、ってなるわな。

その歌手の着ていた服というのは、実は、

演歌ビニールだったかもしれない・・・(いや無い笑)

エングリッシュ

おかあが得意げに、

「海外の動画に、

『ハッピーニューイヤー』

ってコメントしてやったよ」

とニャンに言った。(大いにドヤ顔)

するとニャンは問い返す。

「英語で?」

って。

いや、「ハッピーニューイヤー」はそのままで英語でしょ!!

まぁ、ニャンが言いたい微妙なニュアンスはわかるよ。

日本語の発音(カタカナ風味)で言われたから、わからなくなったんだろうな(擁護)

季節の変わり目に

冬が近づいてきた、ある日。

「(最近は)夕方暗くなるのが早くなってきたなぁ~」

とおかあがしみじみ言ったそうな。

それに対するニャンの反応。

「ああ、げし?」

げしーーーー!?

注意:「げし」(→変換→)夏至

夏至(げし、英: summer solstice)は、二十四節気の第10。北半球ではこの日が1年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が長い。南半球では、北半球の夏至の日に最も昼の時間が短くなる(#天文も参照)。日本における旧暦5月内に発生する。

出典:Wikipedia

スッカラカンの頭で何も考えずに喋るからこうなるのだ。

効果音かと思ったことよ笑

オマケ「めでたしめでたし」

私がいない時にも、こうしたニャンのボケは頻繁に発動される。特に、私が就職して実家を出てから、こうしたニャンの面白やりとりを直接見る機会が無くなってしまった。

大人になり、彼なりに日本語に接した時間も増え、日本語の知識もだいぶ蓄積したと見え、以前のような突拍子もない面白日本語力の殺傷力は衰えてしまった(ザンネン)。それでも今なおその片鱗は垣間見えるそうである。(=時々ボケる。)

ほろりとこぼれたボケを親が馬鹿にして笑うと、ニャンは必ず顔を赤らめて、

「お姉ちゃんに言うなよ! 絶対言うなよ!」と焦って言う(恒例行事)。

姉にも馬鹿にされるということを重々わかっているので、隠しておきたいのだ。どんなに「ニャー」くらいしか喋れなくても、オトコはプライドを守りたい生き物ニャのである。

だが、プライバシーというご立派な人権などそもそも存在していなかった我が家に、そんな秘匿ひとく義務などあろうはずもない。おかあはニャンのボケを包み隠さず教えてくれる。(私が実家を出てからはライン等で。)

そして、おかあはちゃんと全部バラした後で、

「お姉ちゃんに言うなよ」だってさ、

って言ったとこまでご丁寧に言い添えてくれるのだ。昔話の定型文のようなオチである。

というわけで今回も、めでたしめでたし(?)

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