本日は、メイド・イン・ジャパンのくせに日本語にめっぽう弱い弟ニャンの、不思議なニャン語録をいくつかご紹介しよう。
ニャン語録① ~安らかに眠らせるのである。~
昔こそ、姉である私に「ブス」とか「デブ」とかいう憎まれ口を叩いていた時期もあったが、
弟ニャンは、(たぶん)ねーちゃん大好きである。(たぶんね。)
真正面から直接そんな事を言ってはよこさないが、
実家を出て一人暮らしをしている私が帰省するか否かの時期になると、よくおかあ(=母)から、
「ニャン君が、お姉ちゃんが帰るのかどうかってソワソワしてる」って連絡が入る。
帰ると言うと「ウキウキしてる」と言うし、
帰らないと言うと「可哀想なくらいションボリしてる」と言う。
微笑ましいよね。
そんな可愛い弟ニャンが、姉が一人暮らしを始めて実家を出た直後くらいのこと。
ある時ニャンは姉の部屋に入り浸って、ガサゴソと何かをしていた様子。どうやら姉(=私)が実家に置いていった荷物を仕分け(?)していたらしい。
それを見た(今は亡き)祖母が、
「何してんの?」
と聞いたそうな。
するとニャンは手を動かしながらぼそりと返事をした。
「ねーちゃんの遺品整理」
空気凍結・・・!
これを聞いた祖母はおったまげて、それこそ心臓が止まりそうになってしまったとか。
嫌味でもブラックジョークとかでもなく、
ニャンは単純に日本語を知らないんです!(擁護)
だからよくポロリと意味を知らずに正しいと思って使った日本語が、妙な方向に話を進めてしまうんです……!
ニャンの中では、「遺品=残していった物」くらいの意味だったと思われる。
わからんでもない。そしていつもこれくらいの微妙なニュアンスを突いてくるので、場はなんともユーモラスな空気に包まれる。(ニャン本人は笑われて初めて日本語ミスったことを悟り、慌てて撤回しようとする。)
まぁ言われた私は、「いつものことね」ってくらいの感じだったけどね。
大好きなはずの姉の思い出の品々を、その存在もろとも葬り去ってしまう弟ニャン。
猫というものは愛くるしい瞳を持ちながら、なんとも身勝手で、残酷にゃのである。
(参考)そりゃ、〝途方〟も無い間違え方するような日本語力だもんな!
改めてニャンの日本語力を試してみた!(抜き打ち試験実施日:2023年1月20日)
右側緑枠:出題者 姉(=私)、左側白枠:回答者 弟ニャン
【問題】
【解答】
相当日本語レベルが上昇しました笑 成長したな・・・(しみじみ)。
でも、賢くなっていて逆につまらない笑。
ニャン語録② ~置かれた目を付てみるのである。~
ある日、母は小鼻をふくらませて得意げに言い放った。
「お母さん、スーパーで一目置かれてるのよ」
母曰く、自分がカゴに入れた商品の一つ一つの値段(値下げ後含む)を全部覚えており、レジ打ちの際に値下げが反映されてなかったりすると、すかさず指摘して、店員さんが確認すると全て当たっているという。(数学は苦手なのに主婦力は高いというヤツか。)おかげで母は、そのスーパーでは尊敬のまなざしで見られているんだとか。
毎度の母の自慢話である。普段人に褒められるということがないため、自慢する時は大袈裟な程に自分を褒めちぎる。私は、いつものことだな、と半ば流しつつも、結構な品数を一度に買ってくるのですごいっちゃあまぁすごいか、くらいの適度に冷めた距離感で頷いていた。
黙って話を聞いていた弟ニャンは、きょとんとして言った。
「え、スーパーで目ぇ付けられてるの?」(真顔)
笑 笑 笑 笑 笑
……何故そうなる笑
まぁ気持ちはわかるけどさ。(目つながりだよね?)
わかるけどさ、笑いを取りにいってるとしか思えないでしょ笑。
お笑い芸人さんだったら、これが頭脳を駆使した知的な掛け言葉だということが想像できるが、
ニャン本人は決してボケているのではなく、真面目に日本語がわかってないだけだ。そこがまた笑いを誘うんだが。
せっかくおかあが自慢してるんだからさ、わかってやりなよ笑
というわけで、
ニャンは本当に日本語を知らないんです!(再擁護)
確かにさ、〝一目置かれている〟のは母親の思い違いで、実はスーパーに〝目付けられ〟てそうにも思えなくない状況だけどさ。
にしても。
すっかり鼻高々だった母を、「要注意人物」に仕立て上げたニャン。純粋な無知の故に、その鼻をペシッとはたいてへし折った。
こーゆーの日常茶飯事です。
文意がみるまに逆立ちしてしまう。その鮮やかさ、見事なり。
また耳を疑う事件が勃発したらお知らせします。
昔は毎日のように面白ニャン語録があったのに、メモしとけば良かったと後悔!
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